ソフトバンク笠谷、2桁勝利の鍵は新人王の後輩に頭を下げた新兵器

西日本スポーツ 倉成 孝史

 「森下チェンジアップ」で2桁勝利! 福岡ソフトバンクの笠谷俊介投手(23)が14日、新球習得に取り組んでいることを明かした。長崎市内での自主トレを公開。年末年始の地元大分での練習中には、大分商高の1学年後輩で昨季セ・リーグの新人王に輝いた広島・森下暢仁投手(23)に、チェンジアップを学んだという。昨季プロ初勝利を含む4勝を挙げた左腕が、今季は武器を増やし先発ローテーション入りを果たして10勝を目指す。

 昨季得た大きな自信と経験が、笠谷を突き動かしている。午前9時前からピラティスなどで体幹を約2時間半いじめ抜くと、マウンドから30球の立ち投げ。直球のキレを確認するとともに、習得を目指す新球も試投した。「まだまだです」と苦笑いするその球は「ストレート回転でストライクが取れるチェンジアップ」。昨季までもチェンジアップは一つの武器としたが、現在取り組むのはこれまでとは違う「新球」だ。

 元来の笠谷のチェンジアップは、回転がフォークに近い指標が出ているといい「空振りかボール球」とボールゾーンに収まる傾向が強い。今季の先発ローテ入りへ向けて、オフから「カウント球」としてのチェンジアップ習得へ意欲を見せていたが、最高の「先生」が身近にいた。

 年末年始に地元大分に帰省した際に、大分商高の1学年後輩で昨季新人ながら10勝を挙げた森下とキャッチボールを行った。打者のタイミングをずらすカウント球としてのチェンジアップは、森下の武器の一つ。その後輩に頭を下げ、握りから投げ方までみっちり学んだ。「キャッチボールではできるけど、マウンドになると変わる」と、まだ試行錯誤中だが、必ず習得してみせる覚悟だ。

 武器を増やし目指すのは「先発で勝ちたい。2桁は取りたい」と、先発としての2桁勝利だ。昨季は先発と中継ぎで自己最多の20試合に登板。プロ初勝利を含む4勝を挙げブレークしたが、11度の先発は大半がショートスターターで5回以上を投げたのは4試合だけだった。「7、8回まで投げて先発の仕事ができたと言える」。チームの信頼を勝ち取るためにも、レベルアップが不可欠であることを理解している。

 先発での2桁勝利達成は、師匠への恩返しになる。今回の自主トレも、昨年までと同様に同じ左腕の和田に弟子入り。尊敬の思いが強いからこそ「いつまでも(和田の)後ろを追いかけていられない。いつかは前に出ないといけない」と鼻息を荒くする。「今年が、勝負」。後輩から学んだ武器を手に、大先輩を追い抜きにかかる。 (倉成孝史)

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