アマでも未経験の三塁に挑戦、ソフトバンク捕手の栗原が「一番分からん…」処理

西日本スポーツ 倉成 孝史

 「初心者マーク」で奮闘中! 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手(24)が、今季から挑戦する三塁守備の上達に励んでいる。15日に長崎市内での自主トレを公開。プロ入り前にも経験がなかったサード守備では、ノックでの“エラー”も目立つなど難しさに直面していることを明かした。本職は捕手ながら、昨季は打撃力を生かして主に外野や一塁で118試合に出場し大ブレーク。首脳陣は起用の幅をさらに広げる考えで、フルイニング出場を目標とする本人も必ずレベルアップする意気込みだ。

 午前9時前から基礎トレーニングやキャッチボールで汗を流すと、栗原がやや小さめのグラブを着け三塁のポジションに就いた。本職が捕手だけに一塁送球こそ力強いが、打球を処理する動きは硬め。セーフティーバントの処理では「一番分からん…」と、弱音を漏らした。この日受けたノックでは46球中で5個の“エラー”。「まだまだですね。本当に分からないことばかり」。今季から挑戦している三塁守備が、簡単ではないことを包み隠さず明かした。

 まさに「寝耳に水」の初挑戦で悪戦苦闘しているが、必ず首脳陣の期待に応える覚悟だ。本職は捕手ながら、昨季は主に外野や一塁で出場。オフに入り工藤監督ら首脳陣は、起用の幅を広げる目的で栗原の三塁挑戦を決めた。先月中旬に担当の本多内野守備走塁コーチから初めて伝えられたといい「ビックリはビックリ」。アマチュア時代にも経験がないが、昨季開幕前の自主練習中に今宮にもらった遊撃用グラブを左手にはめ「(三塁用より小さく)芯で取らないと取れない」と、レベルアップに奮闘している。

 「サード栗原」が可能になれば、チームにとって大きな武器となる。元来、工藤監督は選手のユーティリティーを重視。特に昨季は過密日程もあり故障離脱を防ぐ観点から柳田、中村晃をシーズン中盤からほぼ週1ペースでDH起用するなどしたが、複数ポジションを守れる選手の存在がそれを可能とする。故障明けの今宮、ベテラン松田の存在もあるだけに、本職は捕手ながら外野、一塁に加えて、栗原が三塁も守れれば、長いシーズンを見据えての主力の休養やDH起用を含めたチーム全体の「やりくり」の幅は大きく広がる。

 もちろん本人にとっても、今季の目標に掲げるフルイニング出場に向けて大きな財産となる。チームの三塁といえば、昨季途中まで815試合連続出場をした松田の「聖域」とも言えたポジション。16年目のベテランは「自分の城は自分で守る」と鼻息荒く定位置死守を誓い、栗原は「まだその(競争の)ラインにも立ってない。もっと自分がレベルアップしていかないと」と現実を見据える。それでも「中途半端な形にはしたくない。一つ一つを極めていきたい」とも強調。一日も早く「初心者マーク」を外し、三塁に立つ。 (倉成孝史)

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