復帰のソフトバンク東浜が明かすコロナ時の不安「味覚」「嗅覚」は今も…

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 新型コロナウイルスに感染して自宅待機を続けていた福岡ソフトバンクの東浜巨投手(30)が16日、本格的なトレーニングを再開した。昨年12月24日にPCR検査で陽性判定。同検査で2度続けて陰性判定が出たため、筑後のファーム施設で行われているリハビリ組の練習に合流できた。味覚と嗅覚の異常で不安を抱えながら年末年始を過ごしたが、3月26日に開幕するシーズンに向け「焦らず急いで」調整していく。

 制約だらけの生活を余儀なくされた東浜が、3週間ぶりに自宅を飛び出して思いのままに体を動かした。筑後のファーム施設でキャッチボールやジョギングなど、自宅ではできなかったメニューにも取り組み心地よい汗をかいた。「外で動くこと自体が昨年以来。戻ってこられて素直にホッとしているし、ここからがスタートだと思っている」。ようやく不安から解き放たれ、喜びを口にした。

 日本シリーズ目前に見舞われた右肩の不調によりリハビリ組でトレーニングを続けていた右腕が、PCR検査で陽性判定を受けたのは昨年12月24日。それに関連してスタッフ3人も濃厚接触者と認定された。東浜は「大事な年末年始を隔離期間ということで不自由な思いをさせてしまい、謝りたい」と頭を下げた。

 自身も不安を抱えて年を越した。発熱はなかったものの、味覚と嗅覚に異常が出た。「味もしないんですけど、無理やり食べるようにしていた」。昨年4月の緊急事態宣言が発出された際にそろえた器具を使ってできる限りのトレーニングも行い、体重が減らないようにしてきた。

 患者の容体が急激に悪化する例を報じるニュースも目にして「不安があった」と一人落ち着かない時間を過ごした。今でも「味覚が(通常の)5割、嗅覚が3割ぐらい」と万全ではないものの、チームメートと一緒にトレーニングができる状態に回復したことに安堵(あんど)している。

 もう一度右肩の状態を上げる必要もあり、1月中はリハビリ組で体力回復を優先的に行う予定。春季キャンプは出遅れる可能性があるが、3月26日の開幕について斉藤リハビリ担当コーチは「間に合います」と太鼓判を押す。2年連続開幕投手のチャンスもありそうだ。それでも東浜は「焦らず急いで体をつくっていきたい」。コロナの猛威が収まらない中、2021年シーズンに向けて歩みを始めた。 (鎌田真一郎)

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