Vリーグ目指す女子バレーチームがコロナ禍でピンチ コーチは元代表セッター

西日本スポーツ 帖地 洸平

 福岡県春日市を拠点にVリーグ参入を目指して活動する6人制女子バレーボールチーム「福岡春日シーキャッツ」が、コロナ禍の影響でスポンサーからの協賛金が減り、苦境に立たされている。「なんとしてもこのピンチを乗り越えて目標をかなえたい」。来シーズンに向けた活動資金の調達が見通せない中、関係者らは27日までクラウドファンディングを実施して、支援を呼び掛けている。

■選手11人九州出身

 シーキャッツは2018年に発足。現在は森田亜貴斗監督(38)のもと、元女子日本代表セッターの松浦麻琴コーチ(34)が指導する。所属する選手11人は全員九州出身で、昼間はそれぞれ仕事をしながら夜間や休日に集まり、悲願のVリーグ参入を目標に週6日練習してきた。

 しかし、昨年3~6月は感染防止を最優先にして練習を中止に。今季出場予定だった大会もほとんど実施されずにシーズンを終える見通しだ。昨春入団した田中桃香(19)は「憧れの球団でプレーできると思ったのに…。とても寂しく、つらかった」と振り返った。

 Vリーグの新規加盟の条件には、競技実績のほか地域への取り組みなども求められる。シーキャッツは、全日本6人制クラブカップ女子選手権(18年)で準優勝し、小中学生を対象にしたバレーボール教室を年間約30回、地元を中心に開催するなど地域のスポーツ振興にも一役買ってきた。だが、ホームゲームでのスタッフ確保など体制面で課題が残り、新規参入までは果たせなかった。「今年こそ」とチーム一丸となるはずが、コロナ禍に見舞われた。

■目標金額は580万円

 遠征費や練習施設の使用料などで毎年約1600万円を必要とするが、現時点の予算はその半分にも満たない。イベントも相次いで取りやめとなり、グッズ販売による収入が得られなかったことも追い打ちをかけた。

 寄付はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で募り、目標金額は580万円。返礼品として同チームの限定グッズなどを用意している。

 キャプテンの高山侑花(27)は「私たちの持ち味である元気なプレーを全国で見てほしい」。チームの岡本啓介・広報担当(44)は「昨シーズンは一歩届かず悔しい思いをした。緊急事態宣言が再発出され、どこも苦しい状況だと思うが、応援してくれるファンの皆さんとともに乗り切りたい」と話している。 (帖地洸平)

◆Vリーグと九州勢 Vリーグは2018~19年シーズンからプレミアリーグとチャレンジリーグが再編され「V1」「V2」「V3」の3部制に変更された。V1は男子が10、女子12チーム。V2は男子13、女子9チーム。V3は男子のみで6チームが所属する。昇降格もあるが、昇格にはサッカーJリーグと同様に各カテゴリーのライセンス(S1、S2、S3)が必要。Vリーグへの新規加盟は、日本バレーボールリーグ機構が競技実績や地域密着の取り組みなどを審査して決める。

 九州では女子がV1に久光、V2に熊本が参戦。佐賀県鳥栖市が本拠地の久光はこれまで神戸市を練習拠点にしていたが、鳥栖市内に新たな練習場を建設する計画を発表している。男子はV1に大分三好が参戦している。

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