合同自主トレで分かったレッズ秋山とソフトバンク上林の共通の悩み

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が20日、米大リーグ・レッズの秋山翔吾外野手(32)と静岡県内で行っていた合同自主トレを打ち上げた。初めて弟子入りした現役メジャーリーガーから「振り切る」重要性を学び取った。ここ2年はポテンシャルを出し切れず、不本意な成績に終わり、もどかしさを募らせる。不退転の決意を抱いて臨む8年目。海を渡った安打製造機から受けた刺激をレギュラー再奪取に生かす。

 伊豆半島のグラウンドで行われたレッズ秋山主宰の自主トレは、連日ほど近い砂浜でのダッシュから始まった。上林も砂に足を取られながら懸命に駆けた。技術練習の前に体は悲鳴を上げていたという。「練習が濃い。それでも、秋山さんが手を抜かず追い込むので見習うところが多い」。現役メジャーリーガーの姿勢に感銘を受けた。

 昨季、「秋山さんみたいに低く鋭い打球を打てるように」と名前を出して安打量産を誓ってシーズンに臨んだ。だが、出場69試合にとどまり打率1割8分1厘と低迷。2年連続1割台という現実にしっかり向き合い、海を渡ったヒットメーカーに自主トレ参加を志願した。

 初めて話をしたのは2017年に初出場したオールスターの時。18年の日米野球では、ともに侍ジャパンのメンバーとして戦った。顔を合わせれば言葉を交わすことはあったものの、じっくり打撃理論を語り合うのは今回の自主トレが初めてだった。

 「イメージしたものを、しっかり言葉を選んで話してくれる。頭の回転が速いし、すごく勉強になる」

 同じ左打者の秋山と共通する悩みを抱えていた。手首が強い上林は左手を返す癖があり、状態が悪くなると二ゴロが増える。「悪いときは左肩が前に出て(打球を)引っ掛けてしまうと、秋山さんも言っていた。一緒に(バットの軌道が)よりインサイドアウトになるように打ち込んだ」。ボールの内側にバットを入れる意識をたたき込んだ。

 西武時代の15年にプロ野球記録のシーズン216安打を放ったバットマンからは、メジャー1年目の昨年対応に苦慮した部分も聞いた。「『パワーも癖もあるボールに対し、しっかり振り切らないと打球が飛ばない』と言っていた。そこは、自分も思っているところ」。18年に22本塁打を放ったスラッガーは魅力を前面に押し出す。

 一度はつかんだレギュラーの座も手放した。年下の栗原の台頭もあり、外野の定位置争いは激しさを増すばかり。「周りを意識することはなく、とにかく『自分らしく』やっていく」。現役メジャーリーガーの薫陶を受けた男が、たまりにたまった鬱憤(うっぷん)を晴らす。

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