女子短距離界の新ヒロイン 盗塁王・周東から秘密のリラックス法伝授

西日本スポーツ 前田 泰子

 スポーツ界で優れた成績を収めた九州・沖縄ゆかりの選手や団体、スポーツ界発展に寄与した功労者に贈る令和2(2020)年度の西日本スポーツ賞(共催・テレビ西日本、協賛・富士通、日本製紙)の贈呈式が24日、福岡市・天神のエルガーラホールであり、2個人に表彰状などが贈られた。

 第66回の20年度はアマチュア関係で、陸上の日本選手権女子100メートルを初制覇し、日本学生対校選手権では女子100メートル、同200メートル、同400メートルリレーの3冠を達成した福岡大陸上競技部の児玉芽生選手(21)=大分県臼杵市出身=が初受賞した。

 プロフェッショナル関係はプロ野球で4年連続日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスから初の盗塁王に輝き、日米最長となる13試合連続盗塁を決めた周東佑京内野手(24)が初めて同賞を受けた。

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 受賞者を代表して壇上であいさつした児玉の言葉に決意が込められていた。「目標は日本記録更新。自分の走りで多くの方に元気や勇気を感じていただけるように頑張ります」。昨年、女子100メートルで日本歴代3位の11秒35をマークするなど日本のトップスプリンターに躍り出た。今年は1年延期となった東京五輪出場を目指す。

 才能を開花させ伸び盛りの児玉の悩みはメンタル面だ。「スタート前にすごく緊張しちゃうタイプ」と自らを分析する。音楽を聴いて気持ちを高めるアスリートは多いが、児玉はスタートまで緊張が高まり放題だといい、トークショーでは周東に緊張をほぐす方法を質問した。「周東選手は試合前に歌を歌うと聞いて自分もやってみようと思いました。試合前に緊張を最高に高めてから試合に入るというのも参考になります」と鷹のスピードスターのコントロール法を試すつもりだ。

 昨年はコロナ禍で思うように練習や試合ができず目標を失ったときもあったが、ファンの人たちからメッセージが届き励まされた。「今までは自分のために走ってきたけど、人のために自分の走りで何かできないかと考えるようになりました」。コロナの影響で現状ではレースの予定は立たないが、3月からは五輪代表選考の大会が始まる見込み。児玉は日本記録を上回る五輪の参加標準記録を目指し、コロナ禍の日本を照らす一筋の光になりたいとパフォーマンスを高めていく。(前田泰子)

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