「これはやる気が出ますよ」ソフトバンク王貞治会長、V5の壁打倒楽天田中へ大号令

西日本スポーツ 山田 孝人

■筥崎宮で必勝祈願

 福岡ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が「打倒田中」を厳命した。30日は福岡市東区の筥崎宮で、宮崎春季キャンプ前恒例の必勝祈願に参加。田中将大投手(32)の楽天復帰に「やる気が出ます」と闘志を燃やしながら、2年連続のリーグ優勝と5年連続日本一を祈願した。過去に苦手としていた右腕を打ち崩すことは、チームのさらなる実力向上にもつながるだけに、帰ってきた強敵の攻略へ大きな期待を寄せた。

■小久保ヘッドに期待

 例年であれば大勢のファンに見守られながら、筥崎宮をチーム全員で参進していた必勝祈願。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から非公開で実施された。球団の参加者も王球団会長、工藤監督、中村晃選手会長ら15人に。静寂の中で執り行われた恒例行事だったが、米メジャーから楽天に復帰した田中の話題に及ぶと、王会長の言葉は一気に熱を帯びた。

 「これはもう強敵ですよ。難敵が目の前に出てきた。打倒田中、ということでどう取り組んでいくか。やる気が出ますよ」

 名門ヤンキースで通算78勝をマークした日米通算177勝右腕。メジャー移籍前の対戦成績は31試合で16勝(3敗)を献上し、防御率も1・85と封じ込められている。「V5」に向けた大きな壁になることは間違いないだけに、闘志が燃えたぎらないわけがない。

 一方で王会長は剛腕の存在をばねに、チームが一層飛躍することを願う。「戦うことは決まっている。そこを何とか乗り越えるために技術を上げていくこと。新たな課題が出ましたからね」。田中はもちろんのことだが、楽天は則本昂、岸、涌井と強力な先発陣を構えるほか、どの球団も打倒ホークスを掲げて挑んでくるシーズンともなる。それらをはね返し、頂点に立ち続けるためにも2月1日に始まる春季キャンプでナインが一回りも二回りも成長することに期待している。

 課題を担うのは、この日ともに必勝祈願に参加した新任の小久保ヘッドコーチだ。「攻撃は最大の防御と言いますからね。野手ももう一段ステップアップしてほしい。(キャンプでは)ただ野手の皆さんは苦労すると思うが、その苦労が実れば全てにおいていいことだから」。既に1日1000スイングを課す方針を示しているまな弟子の手腕も大いに楽しみにしている。

 「今年は(コロナ禍で)複雑な心境でもある。そうした時だからこそ、意識を新たにし、強く持って、キャンプから取り組んでいきたい。勝つということはプロの一番の目標。(日本シリーズの)5連覇をできるのはわれわれだけ。やらないといけない」。大号令の下、工藤ホークスの2021年が間もなくスタートする。 (山田孝人)

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