ソフトバンク小久保ヘッドいきなり大改革「1日1000振」実現する仕掛けとは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク宮崎春季キャンプ(1日、宮崎・生目の杜運動公園)

 9年ぶりに古巣復帰した福岡ソフトバンクの小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が、早くも打撃強化へメスを振るった。1日1000スイングをノルマに掲げる今キャンプでA組(1軍)の野手を2組に分ける制度を導入し、バットを握る時間は従来より増加。さらにマンツーマン指導なども行い、宿舎に引き揚げたのは日没後。キャンプ初日から約9時間にわたって精力的に動き回った。

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 コロナ禍で異例の無観客となった球春到来。工藤監督、城島球団会長付特別アドバイザーとともに、背番号90の小久保ヘッドコーチがアイビースタジアムに到着すると、歓声の代わりに報道陣のカメラのシャッター音が響いた。午前8時51分。約9時間の「復帰初日」の始まりだった。

 関節の可動域などを計測するスクリーニングを行うため、投手と野手が時間差でウオーミングアップを行い、グラウンドの風景もいつもと違った春季キャンプ初日。小久保ヘッドも「例年にないスタート」と振り返ったが、一番の変化は打撃練習の方法だった。

 「新たなトライで打撃練習の方法を変え、今までは(打撃、走塁などのメニューごとに)4組ぐらいに分かれていたけど、今回は(打撃と打撃以外の)交代を1回にして、その組が8カ所で全員打つという方法を新たに取り入れた。その分ではスイング量は増えましたね」

 この日のA組の打撃練習は右足首の違和感で別メニューとなった長谷川を除く18人を9人ずつの2組に編成。フリー打撃2人、ティー打撃4人、ロングティー2人、さらにバント1人を約5分ずつで入れ替えた。打撃練習中は常にバットを握れる環境を整えた。

 打撃練習中のグラウンドでは、王会長、城島アドバイザーらもジャージー姿で選手を見守った。「小久保さんがいてくれることで、野手についてはコミュニケーションが取れるし、潤滑にいい方向にいくと信じている」と話す城島アドバイザーが釜元にアドバイスを送るシーンも見られた。

 初日は「見る」つもりだったという小久保ヘッドだが、2年目の佐藤直にはマンツーマン指導した。理由は「去年のドラフト1位なので悠長なことは言っていられない」。自らのフォームを実演しながら、膝の使い方などを指導。練習後の佐藤直の左手はまめが破れ、血がにじんでいた。

 A組野手最年長の37歳の川島をはじめ、ほとんどの選手が全体練習後も室内練習場で振り込んだ。「オフのトレーニングを野球の筋肉に変えるには、(ノルマに掲げる)1日1000スイングぐらいは必要。その大切さを分かってもらうのも一つの狙い」。午後6時3分。練習を最後まで見届けた小久保ヘッドは、闇に包まれたキャンプ地を引き揚げた。(鎌田真一郎)

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