柳田どうやって育てた?「形として残っていないのが現実」問題提起したソフトバンク城島氏の思い

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(2日、宮崎・生目の杜運動公園)

 福岡ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(44)が「ジョー勝マニュアル」の作成構想を披露した。

 王貞治球団会長(80)が精魂込めてつくり上げ、城島アドバイザー自身をはじめ選手がグラウンドで体現した常勝球団になるまでの過程などを、未来のチーム関係者も触れられるようにまとめたいという。米メジャーも経験した男は、さまざまな形で強化に尽力していく。

         ◇         ◇         ◇

 きれいな青空が広がった宮崎で報道陣の取材に応じた城島アドバイザーは、常勝時代が末永く続くように、と一つの構想を示した。王会長に鍛え上げられて弱小球団が強豪に生まれ変わり、強さを維持、発展してきた過程を、今後もチームで共有できるようにまとめるというのだ。

 「成功も失敗例も(記録する)。指導方法を10、20年後にもぱっと見られるように。もちろん、今までもやっていたんだけど、それが形として残っていないのが球団の現実だと思う。僕らはきちっとマニュアル化し、球団の宝として残していきたいと思っている」と意気込んだ。

 口調は熱を帯びる。具体例としてこれまで2度のリーグMVPに輝いている柳田を挙げた。「柳田にどういう指導をしてここまでの選手にしたか。逆に、こうしたけど選手はここまでしか伸びなかったなども。そういうこと(を残すの)も育成していく中では宝」と説明した。

 同時に王会長に厚い薫陶を受け続けてきた一人として「王さんの考え方や残してきたもの、野球への考えをマニュアル化したい」と伝承の責任も感じている。もちろん、これらの作業は球団として取り組むものだが、米メジャーなどでさまざまな経験をした城島アドバイザーだからこそ、より一層強い推進力をもたらせられる。

 城島アドバイザーは現状では昨年同様に10日前後までキャンプに参加する予定。その間にも多くの人と意見交換などをしながら着々と構想を練るつもりだ。

 昨年に続いて編成面などでも活発に動き回る予定だが、グラウンドに立つことも多いキャンプ中は指導も行う。2日も甲斐や上林などにアドバイスを送る姿があった。5日からの第2クールについても触れ「打撃投手として頼むぞ、と言われているのであるんじゃないですか」と“登板”に向けて腕をまくった。愛するホークスのために、多様な形で力を尽くす。(山田孝人)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ