新天地に飛び込んだJリーガー「このままでは終われない…」それぞれの理由

西日本スポーツ

 九州から過去最多の3クラブがJ1に参戦する今季、九州内での移籍で新天地に飛び込んだ選手にスポットを当てた。サガン鳥栖のFW和田凌(25)は昨季J3鹿児島ユナイテッドFCで出場機会がなかったが、トライアウトを経てJ1クラブ入りする異例のステップアップを果たした。J1大分トリニータから鳥栖に完全移籍したMF島川俊郎(30)は、異なるサッカースタイルを経験して成長を目指すことを誓い、J2V・ファーレン長崎からJ1アビスパ福岡への完全移籍を決めたMF吉岡雅和(25)は、アグレッシブな福岡の戦術で自らの長所を生かすことを決意した。

   ◇    ◇    ◇

 崖っぷちからの大幅ジャンプアップだ。新加入の和田は昨季味わった悔しさを胸に、自身初挑戦となるJ1での活躍を誓った。「このままでは終われないという気持ちだった。J1で勝負したかったので、鳥栖に声を掛けていただきうれしかった」と力を込めた。

 2018年に当時J3の琉球で22試合に出場。前線で積極的に仕掛け、7得点を奪った。19年途中に鹿児島入りし、昨季は背番号10を背負った。「コンディションは良かった」というが、出場機会は巡ってこなかった。

 シーズンを終えて契約満了となり、トライアウトに挑戦。複数クラブから声を掛けられた中、鳥栖を選んだ。「ここで何もなかったら終わり、と思っていた。昨年は苦しい1年だったけど、オファーがあってうれしかった」と喜ぶ。

 鳥栖は昨季主力だった外国人FWが抜け、新外国人2人の来日もめどが立たない。沖縄キャンプで連係を深める和田にも出場のチャンスはありそうだ。「(J1は)プレーとプレーの間が早い。止まっての技術はともかく、頭の回転を速くして、次のプレーの準備をしておかないといけない」と課題を明かした。

 前年J3でも出場がなかった選手が、トライアウトからJ1へ。異色のキャリアで結果を残せば、苦境でもサッカーを諦めない選手にとっての励みとなる。「自分のような選手がいると思ってくれたらいい。応援してくれた方には、自分が試合に出ている姿を見てもらいたい」。無印の25歳は、新体制となったクラブの象徴になるかもしれない。 (松田達也)

 ◆和田凌(わだ・りょう)1995年7月5日生まれ。栃木県出身。千葉の下部組織から阪南大を経て、2018年に当時J3の琉球に加入。19年途中に鹿児島へ完全移籍。J2通算10試合出場、1得点。J3通算22試合出場、7得点。170センチ、72キロ。背番号18。

PR

アビスパ福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング