ソフトバンク昨季ドラ1佐藤直「風呂でウォ-って叫ぶ」充実の日々 恩返しの“チーム1号”

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(5日、宮崎・生目の杜運動公園)

 福岡ソフトバンクの佐藤直樹外野手(22)が、連日アドバイスを受けている小久保ヘッドコーチの目前で「ご指導御礼弾」を放った。フリー打撃で大竹から左中間に豪快な柵越え打をマーク。ドラフト1位で入団した昨季は課題の打撃で苦しみ、1軍昇格を果たせなかった。自主トレーニングで弟子入りした内川(ヤクルト)に続き、偉大な右打者の薫陶を受ける2年目のドラ1は、目指す開幕1軍生き残りへ成長ぶりを示した。

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 豪快にバットを振り切った。5日から投手の登板が始まったフリー打撃。左腕大竹の真っすぐを捉えた打球は美しい放物線を描いた。アイビースタジアムの左中間フェンスを越えて芝生で弾んだ白球、会心の当たりに、2年目の佐藤直は笑みを浮かべた。

 「久しぶりの投手の球だったけど、昨年とは違い、打球の質も良くなったと思います。いい感覚で打てている。昨年の自分とは変わったところを見せなければいけないので」と力を込める。右中間フェンスを直撃する当たりも見せるなど、左右に鋭い打球を放った。

 新人でA組入りした昨季のキャンプ。開幕1軍をほぼ手中にしていたが、コロナ禍で開幕が延期となっている間に右肘を痛めた。復帰後もウエスタンで打率2割2分9厘と、課題の打撃面で苦しみ、1軍昇格はなかった。「悔しい思いばかり」と振り返るだけに期する思いは強い。

 飛躍を誓う今季はキャンプ初日から連日、小久保ヘッドのマンツーマン指導を受ける。現在は膝を柔らかく使うよう教わっているという。「膝も少しずつうまく使えているかな。小久保さんには『初日よりだいぶ良くなった』と言ってもらいました」と笑った。

 1月の自主トレではヤクルトに移籍した内川の下で励み、右打ちなどのアドバイスも受けた。「1軍で活躍することが一番の恩返し。何としても」。偉大な右打者2人の恩に報いるためにもアピールを続け、開幕1軍を果たす決意だ。

 連日1000スイングに迫る振り込みを敢行し、5日も日没まで室内練習場で打ち込んだ。手のひらはまめだらけで「風呂に入る時は『ウォー』って叫んで入ってます」。そして続けた。「毎日すごく充実しています」。春の開花へ、がむしゃらにバットを振り続ける。 (山田孝人)

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