ご先祖様は大河ドラマ「青天を衝け」主人公! “品”が漂う20歳、女子ゴルフ期待の星が抱く野望

西日本スポーツ 西口 憲一

 女子ゴルフの「ミレニアム世代」の一人、渋沢莉絵留(20)=フリー=が偉大なご先祖さまに負けじと“大河級”の輝きを放つ。

 遠縁に当たる実業家の渋沢栄一(1840―1931)は「日本資本主義の父」と呼ばれ、14日スタートのNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公。その生涯が年間を通して描かれるだけに注目度は増す。プロ転向2年目の今年、主戦場の下部ツアーや推薦出場となるレギュラーツアーで結果を残し、飛躍への土台を築く。

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 整った顔立ちで、ゆったりとした口調から「品」が漂う。渋沢がメディアに登場するたび“あの人”と結びつけられるのも無理はない。2024年度から発行される新1万円札の顔。大河ドラマで描かれる主人公が父方の遠縁に当たるからだ。「いろんな方に聞かれると思うので…」と笑って続けた。「自分でも知らないことがたくさんあるんです。できたら全部見て勉強したいですね」

 プロのツアーデビュー戦は昨年9月、国内メジャーの日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯だった。2日目にノーボギーの66で回って2位タイに浮上しながら、3日目以降はバーディーパットを決めきれないなど波に乗れず、31位タイでフィニッシュ。5試合に出場した昨年のレギュラーツアーで、これが最高順位だった。「一年を通して安定したショットを打てないと戦えない。安心(してパッティングが)できるところに狙って打てるようになりたい」と精度向上を課題に挙げる。

 19年末にあった、ツアー優先出場順位を決める最終QT(予選会)で85位に終わり、20年のレギュラーツアー出場は主催者推薦での参戦に限られた。一方でコロナ禍による中止が相次ぎ、21年は20年と統合した2年間にわたるシーズンとなる。しかもシーズンの途中にはシード以外の選手を賞金ランキング上位順に並び替え、そのリストから優先的に出場できる。21年と合算となる賞金ランキング。現在101位(187万222円)の渋沢は「推薦をいただけた試合で結果を残したい。特に前半戦が大切になる」と意気込む。

 00年度生まれの「ミレニアム世代」と呼ばれる。既にツアー通算4勝の古江彩佳をはじめ、西村優菜や安田祐香ら同級生たちの躍進にも自分を見失っていない。「活躍のタイミングは人それぞれですし、彼女たちは、勝つだけの努力をしているからこそだと思う。タイミングをつかむのも自分次第。私はトップテン、そして3位に入って…というふうに段階を踏んでいきたい」。年頭の書き初めでは「駑馬十駕(どばじゅうが)」としたためた。「才能がなくても努力をすれば才能のある人に並ぶことができる、という意味です。今年の私の目標にぴったりだと思いました」。心は定まった。ツアー最終日と同じ日曜日に放映される大河ドラマの主人公に負けじと、自身は“日曜日のヒロイン”になる。(西口憲一)

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