リハビリ組ソフトバンク東浜、60メートルキャッチボールに込めた思い

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(9日=宮崎・生目の杜運動公園)

 ホークス選手の宮崎キャンプの一日を社会的距離を保ちながら“マーク”する「キャンプ密着 モニタリング」。第2回は東浜巨投手(30)を追いかけた。昨季の日本シリーズ直前に不調を訴えた右肩の状態などを考慮し、リハビリ組での調整が続く日々。9日は今キャンプ最長となる60メートルの距離でキャッチボールを行った。昨季の開幕投手は復帰までのステップを着実に上がっている。

今春最長60メートルキャッチボール

 雲一つない青空の下、東浜は1球ごとに右脚にじっくりと体重を乗せてボールを投げた。午後1時32分。右肘の手術から復帰を目指す甲斐野、板東と並んで始めたキャッチボールはしばらくするとどんどん距離を伸ばす東浜一人になった。

 塁間を優に超え距離は55メートル。3球投げたところで「ちょっと、前からいきます」と、投球フォームのバランスを重視するため、40メートルまで戻り12球を投げた。

 15球が1セット。ここでの感覚が良かったのだろう。次のボールから投げるごとに一歩、また一歩と距離を伸ばしていった。最終的には60メートルに到達。今キャンプ最長の距離になった。

 昨季は自身初の開幕投手を務め、規定投球回には1イニング足りなかったものの9勝を挙げ3年ぶりのリーグ制覇に貢献。だが、日本シリーズ直前に右肩の不調を訴えた。再発防止のためにテークバックを改良中。トレーナーに意見を求める場面も度々見られるなど33分間、入念に感覚を確かめた。

 リハビリ組だが表情は明るい。B組恒例の声出しで甲斐野が1年目にピンチでマウンドに駆けつけた倉野投手コーチから「おい! 椎野」と間違われたエピソードを明かすと、東浜もつい笑顔。タイム設定がある中で1000メートルを2本走るメニューでも、汗をしたたらせながらインターバルで後輩にハッパを掛けるなど悲愴(ひそう)感はなかった。

 昨年末に新型コロナウイルスに感染し、例年なら体力強化に充てられる期間を自宅で過ごした。このため、今は右肩を含めたコンディションを上向かせると同時にスタミナ強化にも取り組む。今クールからA組でも実戦形式が始まるが、はやる気持ちはグッとこらえている。「今は目の前のことをしっかりやっていきたい」。一歩ずつ着実に復帰への道のりを進んでいる。 (鎌田真一郎)

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