西武OB秋山幸二氏からのアドバイス、通算2000安打目前の栗山「スケールの大きな話をしていただいた」

西日本スポーツ 小畑 大悟

 通算2000安打まで残り74本に迫る西武の栗山巧外野手(37)が、偉業達成への思いを語った。レオ一筋でメモリアルに挑む区切りのプロ20年目。ようやく「ベテラン」の域に達したことを認め、背番号1を伝承した球団OBの秋山幸二氏(西日本スポーツ評論家)との秘話も明かした。(聞き手・構成=小畑大悟)

 -区切りのプロ20年目のキャンプ。

 「毎年変わりないですけど、ワクワクと不安が入り交じるいい気持ちでキャンプインしています」

 -何年やっていても不安は生まれる。

 「ちゃんとできるのかな、自分の思ったように体が動かせるのかな、今年はどうなるんだろうとかいろいろ不安もあります」

 -例年との違いは。

 「第1クールは本隊とは別でバッティングをやらせてもらった。監督、コーチと相談して決まった。こんなに暖かいとは思っていなかったし、自分がどこまで強度を上げていけるか分からなかった。それだったら第1クールは室内で打たせてもらって、第2クールから合流と。狙いとしては焦らずにつくっていくということです」

 -第2クールが終わった。

 「天候にも恵まれて、うまいこと消化できているかなという感じはします。(打撃は)マシンばかり打っていたので、打撃投手とはいえタイミングを取るのは難しいなと思いながらです」

 -2007年から14年連続で100試合以上出場している。

 「野球選手である限り試合に出る。出ないことには打つ打たない、守る守れないというのも始まらない。試合に出ることは非常に重要だと思います」

 -大きなけがや長期の不振もない。

 「1シーズンしっかりけがなく戦い抜くという気持ちでやってきました。それ以上に周りでサポートしてくれた人たちのおかげだと思います」

 -体のケアにも時間をかけるようになった。

 「ケアは最近多くなった。若い頃はトレーニングをしっかりやって、へこたれない体作りをしていこうと続けてきた。最近は体も強くしながら、プラスとしてケアの方に力を入れている感じです」

 -そのように考えたきっかけがあったのか。

 「いろんな先輩の話を聞いて、どうしてもベテランになってくると慎重になる部分が出てくる。いろいろ試しながら何を選択したらベストなのかを考えることの積み重ねで今はこうなっていますね」

 -自身をベテランと認定した。

 「今年ぐらいからですね。本隊と別メニューでバッティング練習を始めたらベテランでしょ。年齢的にも」

 -2000安打という大きな目標を持っての20年目。昨年のこの時期に秋山幸二氏と対談した。

 「じっくり話をさせてもらったのは初めてでした。対談の時間は非常に貴重なもので、とても格好良くてすごくスケールの大きさを感じるような会話をさせてもらいました。秋山さんは『野球を楽しめ』、『バッティング練習とか楽しそうにやれよ、お客さんが入っていたら俺が見せてやるぐらいの気持ちでバッティング練習しろ』と。そういうスケールの大きな話しをたくさんしていただいて、『そやなあ~』と思って。練習ぐらい楽しんでやらないと、試合になったらどうせ楽しくないんで。練習ぐらい明るくパッとやらなアカンなと、そういう刺激を与えていただいた」

 -同じ背番号1をつけた秋山氏は偉大。

 「当然そうですね。秋山さんがつけていた1番というのはあったけど、考えすぎると重みのある番号なので、1番をつけられない。ある意味僕は左バッターなので、『俺は左やし』という気持ちはありましたね」

 -ライオンズの1番は右の秋山氏、左の栗山。

 「うーん、そうですね。同列に見られるのはちょっとしんどいですけど」

 -その秋山氏は38歳4カ月で2000安打を達成した。9月に38歳になる栗山は今季中に達成すれば上回る。

 「いやいやいや、何とも言えないです。コメントしづらい。僕としては1打席に集中して、1日でも早く達成するのが一番です。でも年齢にこだわっているわけではないので」

 -1日でも早く。

 「どのシーズンでも1打席目で1本目のヒットを打ちたいし、たくさんヒットを打ちたい。開幕からしっかり準備して、1本でもヒットを打ったらうれしいのかな。そうしたら(2000安打の)達成も早くなる」

 -ライオンズ一筋での達成は初めて。

 「僕にとっては指名してもらって入団させていただいた球団。野球に集中できる環境や人間関係にも恵まれたので、ここでやりたいという気持ちが強かった。結果としてこうやって2000本に近づく位置まで来られたという感じです」

 -2000安打もゴールではない。その先に見据えるものは。

 「現役である以上は1本でも多く積み重ねていきたいし、試合数も重ねていきたいですね。自分の限界に挑戦して、力を出し切りたい。それぐらいですかね」

 -昨年は試合数が少ないにも関わらず、自己最多に並ぶ12本塁打。

 「いろんな意味で昨年は特別なシーズンでしたからね。開幕も遅れたし、同一カード6連戦もあった。それが今年に何かつながるかは分かりません。自信というよりはきっかけをつかんだのはあるかもしれません。今年は今年で集中してやっていくだけです」

 -何年やっても野球は難しい。

 「おっしゃるとおり野球は難しいと思います。年齢とともに考えることも増えてくるし、できることも限られてくる。その中でも狭いところを狙って、パンと自分の狙いがはまるときもある。それの繰り返しで積み重ねだと思う。野球は面白いですね」

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