実は安泰でない先発陣、V5狙うソフトバンク

西日本スポーツ

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ソフトバンク春季キャンプ(10日=宮崎・生目の杜運動公園)

 侍ジャパンの稲葉監督率いる御一行が、ホークスのキャンプ視察に訪れた。3日にスタートした各球団のキャンプ視察はホークスが“大トリ”だったそうだ。

 囲み取材に応じた稲葉監督は「ホークスはいつも非常に声が出ていて、一つ一つのプレーに緊張感もあり、本当に本番さながらというか、ピリッとした空気がある」と感想を口にしていた。工藤監督も、これは素直にうれしいだろう。

 そんな侍ジャパンの監督も感心するほどピリッとしたグラウンドでは、この日からシート打撃がスタートした。定位置奪取、あるいは1軍生き残りを懸けた選手にとって最高のアピールの場で、牧原大、リチャードの2人がさっそく本塁打を放って存在感を示した。

 特にリチャードは最大のアピールポイントである長打力を発揮できたことが大きい。1軍定着を目指す2年目の柳町も2安打、定位置奪回を目指す上林は右翼からのダイレクト送球で三塁補殺を記録するなど、野手陣は競争の激しさをうかがわせる内容だった。

 一方、工藤監督が物足りなさを感じているのではなかろうかと思えるのが投手陣、中でも先発陣の調整状況だ。本来は先発の柱として期待される千賀、東浜がリハビリ組で、1軍合流のめどが立っていない。昨年の貢献度を考えると致し方ない面はあるものの、懸念材料の一つに違いない。

 また、現時点で確実に開幕ローテに名を挙げられるのは石川と和田の2人だけで、ここに先発再挑戦の高橋礼が絡んでいくという状況だ。これでは明らかに頭数が足りないし、さらに続くのが武田、二保、大竹、笠谷しか思い浮かばない。

 新外国人のレイとマルティネスはコロナ禍の影響で開幕に照準を合わせるのは難しく、やはりどう考えても、先発陣は戦力が整わないまま開幕を迎えることが予測される。

 もちろん、開幕が全てではない。大事なのはシーズンを通しての戦いであって、昨年は先発陣のやりくりでペナント奪還を果たした。ただ、競争激しい野手陣の盛り上がりに比べ、安泰に思えた先発陣の現況は気掛かりだ。取り越し苦労で終わることを、今は願うしかない。 (石田泰隆)

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