コロナ禍で来日に支障も…助っ人の出来が大きく影響しそうな球団は?

西日本スポーツ 森 淳

 政府の緊急事態宣言再発令に伴う入国規制の強化により、プロ野球は多くの外国人選手がキャンプに合流できていない。Jリーグとともにプロスポーツ界としての要望書を文部科学省に提出し、外国人選手らの入国後の隔離期間短縮などを訴える動きもあった。情勢は流動的ながら、パフォーマンスへの影響も懸念される状況だ。

 助っ人の出来は各球団にどう影響するか。昨季の12球団のチーム成績からいくつかの項目を取り上げ、外国人選手が占める割合を算出。「助っ人依存度」を考えた。(構成=森 淳)

 【投手成績】

 まずチーム投球回に占める外国人投手の割合を見た。高かったのは阪神19・6%、巨人19・3%。ともに先発、中継ぎ、抑えと幅広く助っ人を起用した。低かったのはロッテ10・7%、楽天11・5%。ともに先発を外国人投手に頼っておらず、特に楽天は助っ人の先発が一度もなかった。

 ソフトバンク・モイネロのような勝ちパターンを担う救援陣の貢献度はイニング数では測れないので、ホールド、セーブを参照した。両方が高いのは阪神で、ホールド38・8%、セーブ83・3%。昨季セーブ王のスアレスら外国人投手が勝利の方程式を担っている。反対に両方が低かったのは日本ハムで、ホールド4・8%、セーブ4・0%。投球回における割合はパでは最も高かったが、助っ人の起用は大半が先発としてだった。

 実際、日本ハムが先発に外国人投手を起用した頻度は、12球団で最も高い26・7%。バーヘイゲンとマルティネス(現ソフトバンク)が、ともに先発ローテの一角を担った。西武、巨人も22・5%と高かった。

 先発投手に短い回を任せて継投策で試合を乗り切る「ショートスターター」や「オープナー」と呼ばれる戦術が珍しくなくなった。従って、旧来的な「先発投手」の役割を期待されての起用回数=先発回数ではなく、参考の数字にはなるが、現実として助っ人がショートスターターを務めたケースはごく少数だった。

 【打者成績】

 投手の投球回同様、まずチームの打席数に占める外国人選手の割合を見る。最も高かったDeNAの23・8%を筆頭に、阪神、中日が20%超。オーダーのうち常時2人前後が助っ人だった計算になる。DeNAはソト、ロペス、オースティンとレギュラー級の外国人が3人いた。

 傾向としてはセは20%超の3球団、10%前後の3球団で二極化。パは12球団で最も低い6・4%の日本ハムのような例もあるが、全体としては13%付近に集まっており、各球団であまり開きがなかった。

 さて多くの場合、外国人野手に求められる能力は長打力だ。そこで塁打数に占める助っ人の割合を見た。打席数に占める割合に比べて、塁打数に占める割合が高かったのは西武。打席数15・9%に対して塁打数20・1%だった。和製大砲が振るわず、相対的に助っ人への依存度が高まった。

   ◇   ◇   ◇  

 隔離期間を終えて外国人選手が順次合流しているチームもあれば、全員が来日していないチームもある。同じコロナ禍でも、球団によって事情はさまざまだ。頼みの助っ人が持ち前のパフォーマンスを発揮できるか。チーム編成上の“体質”によっては、カバーが難しい問題になってくる。

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