ソフトバンク「4番サード」栗原、松田にホットな挑戦状 好守に二塁打

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆ソフトバンク春季キャンプ紅白戦(15日、宮崎・生目の杜運動公園)

 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手(24)が15日、今キャンプ初の紅白戦に紅組の4番三塁で出場して攻守に光った。打っては右翼への痛烈な二塁打。新たに挑戦中の三塁守備でも難しい打球を処理するなど存在感を示した。大ブレークした昨季は12試合で4番。今季も昨年と同じく外野が基本線とはいえ、松田の状態次第ではシーズンでも「4番サード」が実現する可能性もある。目標のフルイニング出場へ、オプションが増えれば追い風になる。

「フルイニング」へ武器

 紅白戦の開始前、スタメンを発表するアナウンスがアイビースタジアムに響き渡った。「4番サード栗原」。観客がいれば大きく沸いたに違いない。「まあ、紅白戦なので。全く意識はなかったです」。本人が振り返るように、もちろん公式戦ではない。それでも鷹党が夢を抱くには十分な“響き”だった。

 初めてレギュラーとして過ごした昨季抜群の勝負強さを発揮した24歳は、この「好機」を逃さなかった。初回1死一塁、杉山の内角高め148キロ直球を振り抜く。痛烈な打球は右翼手の頭上を越えた。首脳陣の4番起用に応えた二塁打。「(3ボール1ストライクと)カウントが有利だったので思い切って真っすぐを狙った」としてやったりの表情だ。

 注目の三塁守備でもキラリと光った。2回、谷川原の三塁線への鋭い打球に体を入れ、がっちりと捕球すると素早いステップで一塁までの長い距離をノーバウンド送球。しっかりアウトを取った。「正直すごく緊張していた。何とかアウトにできて良かった」。好プレーにも喜ぶよりもホッとした様子だった。

 首脳陣が打ち出した三塁挑戦プラン。自主トレから練習を続けた栗原は、キャンプ前の段階で「まだまだ全然です」と頭をかいていたが、日々の鍛錬で急激な成長を遂げている。本多内野守備走塁コーチも「サードを守れる技術はある。あとは経験だけ」と口にしてきたように適性は十分だ。

 キャンプ中に工藤監督は「今までの実績を考えれば松田がレギュラーとして第一」と口にした。それでも不振やアクシデントがあった場合、「三塁栗原」は強力なオプションとなる。118試合に出場した昨季は捕手、一塁、左翼、右翼の4ポジションを守った栗原にとっても、目標のフルイニング出場に近づくための武器となる。

 栗原は今季も外野での起用が基本線。とはいえ、不慣れなポジションでも結果を出す姿に、工藤監督も「(4番三塁の起用は)打撃コーチと(小久保)ヘッドにお任せした。いいと思いますよ。打球も強かったし、しっかり振れていた」と満足そうにうなずく。もっとも本人は昨季初めてつかんだレギュラーの座を渡すまいと必死。「どんどんと実戦に入っていくので。とにかく結果を大事にしていきたい」。誓いを新たにチャレンジを続ける。 (長浜幸治)

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