J1昇格→降格の「5年周期」はなぜ繰り返されたのか 過去のデータを教訓に

西日本スポーツ 松田 達也

 5年ぶりのJ1に挑むアビスパ福岡は28日にホームで名古屋で開幕戦を戦う。福岡の歴史には、決して繰り返したくない「5年周期」のサイクルが刻まれている。これを打破する鍵を読み解こうと、昇格→即降格の苦戦を強いられた06、11、16年の3シーズンを振り返った。

初勝利を早く

 前述の3シーズンは初勝利までに時間を要し、最も遅い11年は14試合目。最短の16年でも8試合目だった。06年は開幕から3試合連続で先制しながら引き分け、初勝利は9試合目までお預け。いずれも開幕直後からつまずく形となった。

 今季は東京五輪による夏場の中断期間もあるため、YBCルヴァン・カップも並行して開催される序盤戦は過密日程となる。シーズンを大きく左右する時期だけに、28日の名古屋との開幕戦で勝利を飾り、飛躍のきっかけをうまくつかみたい。

先制点が大事

 J2で2位だった昨季の福岡は、先制したら25勝3分け1敗。先行逃げ切りのスタイルでJ1昇格を決めた。長谷部監督は「どのカテゴリーでも逆転勝利というのは簡単ではない」と話しており、先制点を奪うことに重きを置いている。

 そのデータは昇格即降格となった3シーズンでも実証されている。先制を許した試合は計63試合で2勝7分け54敗。先攻された場合、85・7%の確率で黒星につながっていた。先制点を与えないことは、J1でも勝ち点を積み上げる重要なポイントとなる。

得点力向上を

 06、16年の総得点はリーグ最少で、11年もリーグワースト2位。1試合3得点以上は06年第18節の京都戦(●4-5)、11年第32節の山形戦(○5-0)だけ。個人でシーズン2桁得点を記録した点取り屋も不在で、得点力の向上も不可欠だ。

 J1に残留し、上位もうかがうための「方程式」は(1)できるだけ早くシーズン初勝利を挙げる(2)先制点を与えることなく、先手を奪って勝つ試合を積み重ねる-になるだろう。苦い過去を繰り返さないための戦略に注目したい。(松田達也)

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