「ホークスの宝として大事に」3軍監督を驚かせたドラ1井上の一振り

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆2軍練習試合 巨人6-0ソフトバンク(16日・サンマリン宮崎)

 「ホークスの宝」が初の対外試合で確かな片りん!! 福岡ソフトバンクのドラフト1位、井上朋也内野手(18)=埼玉・花咲徳栄高=が16日、巨人とのB組の練習試合(サンマリン宮崎)に「4番三塁」で先発し、逆風を切り裂く強烈な中越え二塁打を放った。高校通算50本塁打のパワーを発揮した未来の大砲候補は、A組への「体験入学」の成果をさっそく示す最高のデビュー戦を飾った。

4番三塁先発

 強烈な打球は逆風をものともせず中堅手の頭上を越えた。ワンバウンドでフェンスに到達する。3打席目の7回。井上がドラフト1位の力を示した。プロ初の対外試合で、1軍で計214試合に登板している巨人の左腕高木から「プロ初安打」となる二塁打。インパクト抜群の当たりだった。

 初球、外角の真っすぐを豪快に振り抜いた。「打てそうなところにきたので振ったら打てた。詰まったのでとにかく抜けてくれと思いながら走りました」。完璧な手応えではないにもかかわらずセンターオーバーという結果が、並外れたパワーを物語っていた。

 「思い切りの良さがいいところ。あの風でもあそこまで飛ばすんだから。大したもんだね」。試合を指揮した森3軍監督も興奮を隠せない様子だった。昨季まで2年間、ヘッドコーチとして1軍で一流選手を数多く見てきた森3軍監督をうならせた井上の一撃。「V10を目指していく上でチームに必要な力。ホークスの宝として大事に育てていかないとね」とうなずいた。

 初回の“守備のミス”を吹き飛ばす一撃だった。三塁線を破られそうな強い打球に逆シングルで反応したが、打球をはじいた。記録は内野安打となったものの「あれはエラーですね」。それでも「記録がヒットだったんで。すぐに気持ちを切り替えられました」と、新人らしからぬ強心臓が3打席目の快音を生んだ。

「詰まった…」

 貴重な「体験入学」の経験も生かしている。11日、ドラフト3位の牧原巧とともにA組練習に参加し、シート打撃では杉山から内野安打を放った。「あれから練習でより声を出せるようになった」。自身と同じ三塁手で、目標の存在と口にするベテラン松田が声でチームを盛り上げる姿を間近で見て刺激を受けた。「ポスト松田」の期待を受ける18歳にとって何事にも代えがたい財産となった。

 キャンプは折り返しを過ぎた。実戦で印象に残る打撃を見せてきた18歳は力強く言い切る。「これからは試合が増えてくるので、結果を求めてやっていきたい」。巨人の「V9」を超える「V10」の使者となるべく、成長を続けていく。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ