快音止まらん!ソフトバンク上林 今年こそ復活か…絶好調の理由

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆練習試合 ソフトバンク2-3ロッテ(24日、宮崎アイビー)

 レギュラー再奪取へ、ゴーゴーゴー! 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が、練習試合・ロッテ戦(宮崎アイビー)でチーム唯一の長打となる一時同点の2点三塁打を放ち、アピールに成功した。紅白戦以降の5試合全てで安打を放ち、打率は「・555…」。前日の23日に特打で通算224勝左腕工藤監督の球を打ち込み、一夜明けて同じサウスポーから貴重な一打を記録した。昨年までの2年間苦しみ続けた男が、定位置奪還にまた一歩近づいた。

 沈黙を破った。5回までノーヒットに抑え込まれていたチームは6回、海野の安打をきっかけに2死一、二塁のチャンスをつくった。打席には、直前の守備から出場していた好調の上林。左腕松永の2球目、スライダーを引っ張った。鋭い打球が一塁線を破る。レギュラー再奪取へ意気込む8年目は、一気に三塁へ到達。走者2人が生還し、塁上で立ち上がると右の拳をグッと握った。

 チームはわずか3安打。昨年唯一負け越し、今季開幕戦でぶつかるロッテに敗れた。それだけに上林の一時同点2点打は光った。実戦が始まって外野勢がこぞって結果を残す中、上林は15日の紅白戦から全5試合で安打をマーク。9打数5安打で打率「・555…」。5打点をたたき出した。「目立たないといけない。ずっとヒットが出ているので続けていきたい」。確かな手応えを感じている。

 昨季は69試合の出場にとどまり、オフは初めて米大リーグ・レッズ秋山の門をたたき、広角に強い打球を打ち返すイメージを養った。その上、今キャンプでは小久保ヘッドコーチから左膝の使い方についてアドバイスも授かった。「膝が外回りしていたけど、(投手に向かって)真っすぐいくイメージに。下半身の使い方が良くなったことで、ファウルにならなかった」。一塁線を破る長打に、その効果を実感した。

 前日の23日は試合後に特打を敢行。打撃投手を務めてくれたのは左腕の工藤監督だった。指揮官からは「見逃し方が良くなっているし、逆方向にも強い打球が打てている」と太鼓判を押してもらった。「良いイメージで打てた。監督のおかげです」。自信を持って臨めたサウスポーとの対戦で結果を残し、感謝した。

 守備や走力は依然ハイレベル。そこに打棒もよみがえってきた。指揮官も「(存在感が)増します。増します。メチャクチャ増します。去年、おととしのリベンジを果たせるように」と期待した。

 3月11日で東日本大震災から10年。今春の選抜高校野球大会で、運命的に母校・仙台育英(宮城)の島貫丞主将が開会式の選手宣誓を務めることが決まった。「僕も後輩たちに『何やってんだ』と思われたくない」。2018年に全143試合に出場した背番号51が、節目の年に再び居場所をつかみ取る。 (鎌田真一郎)

◆今キャンプの上林

 2月5日 王球団会長らが見守る前で、ライバルの栗原とともに約40分の特打。183スイングで柵越え21本。185スイングで14本の栗原を上回った。

 10日 シート打撃で2打席に立ち、武田から右前打、笠谷から左中間二塁打。右翼の守りでは三森の右前打で一塁から三塁を狙った真砂をノーバウンドで刺す「レーザービーム」を見せた。

 15日 今キャンプ最初の紅白戦で2回、第1打席で大竹の初球のカーブを右翼芝生席に運ぶ「紅白戦チーム1号」。

 20日 3試合目の紅白戦の初回2死二、三塁で、大竹から中前2点打。

 23日 最初の対外試合となった西武との練習試合で、3回に松本から中前打。

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