軽快フットワーク、華麗グラブさばき…やはり表舞台にいなければ

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 やっぱりA組は華やかだ。ホークスはA組が1軍、B組が2軍という「くくり」でグループ分けされており、A組が華やかなのは当然なのだが、この日のメイン球場は朝から、いつも以上に豪華な顔ぶれだった。

 王球団会長を筆頭に小久保ヘッドコーチはもちろんのこと、この日のA組の対戦相手となったロッテの井口監督に臨時コーチを務めた松中氏と、いまの常勝ホークスの流れをつくった面々が一堂に顔をそろえた。

 城島球団会長付特別アドバイザーが加われば、さらに華やかさは増したろうが、同氏はすでにキャンプを“打ち上げて”おり、夢の「5ショット」とはならなかった。それにしてもこの4人ですらファン垂ぜんの光景だったに違いないから、仕方ないとはいえ、無観客という状況を恨まずにはいられなかった。

 さて、そんな華やかなメイングラウンドとは対照的に、ひっそりと静まりかえった生目第2球場隣のサブグラウンドでは、両ふくらはぎのコンディション不良でリハビリ組調整中の今宮が1時間10分にもわたるノックを受けていた。

 松山3軍内野守備走塁コーチの放つ打球に対し、左右へ軽快なフットワークで対応。華麗なグラブさばきはもちろん、素人目でもタイミングの良さが分かる打球への入り方にイレギュラーバウンドへの反応力と、どれもが一流クラスの動きだった。終盤にはダイビングキャッチも見せるなど、もう心配無用と言わんばかりの躍動感を感じさせた。

 ノック終了後には松山コーチから「この前より、動きがよくなっとる」と16日にも行った「特守」との比較で、状態が上向きであることを告げられていた。ノックを見守っていた森3軍監督も「もう心配ない。脚(両ふくらはぎ)は明日(25日)の反応を見てからの最終判断やろうけど、大丈夫じゃない?」と当初の予定通り、オープン戦がスタートする3月2日の1軍再合流に前向きだった。

 「瞬間的な動きに怖さがなくなったのが一番ですね」。最終チェックのようなノック終了後、今宮は充実感を漂わせていた。この男はやはり、華やかな舞台にいなければならない存在だとあらためて思った。 (石田泰隆)

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