開幕勝利のJ1鳥栖「VARでPK」指揮官は予感していた?

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J1第1節 鳥栖1-0湘南(27日・レモンガススタジアム平塚)

 サガン鳥栖が林大地(23)の決めたPKによる1点を守り切り、5年ぶりに開幕戦で白星を飾った。本格導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で湘南の反則が確認されてのPK獲得。敵地での一進一退の展開で千載一遇のチャンスをものにした。大分トリニータはホームで今季昇格した徳島に1-1で引き分け。1点を追う後半14分に今季加入した渡辺新太(25)の同点ゴールで勝ち点1を拾った。

三笘ら「五輪世代」意識

 後半29分、鳥栖側のシュートが相手GKに防がれたタイミングで主審が突然プレーを止めた。直前の場面で鳥栖の飯野が敵陣ペナルティーエリア内で倒れたプレーに対するVARでのチェック。5分近く中断し、スタジアムがざわつく中、林は置かれたボールの前で静かに待っていた。

 「試合前に金監督から『VARが導入された分、PKが増える。いつ(PKに)なってもいいように覚悟しておけ』と言われていた。プレーが止まった瞬間、VARになると思い、気を緩めず心の準備をしていた」

 主審がPKの判定を下すとボールを拾い、迷わずゴール中央上部へシュート。5年ぶりの開幕白星をもたらした先制弾に「自分の気持ちが(シュート)コースに出たかな」とほほ笑んだ。

 プロ1年目の昨季はチーム最多の9得点。自ら「ビースト」を名乗るほど野性的なプレーが際立ったが、2年目を迎え「周りが見え、余裕が出てきた」と精神面での成長も感じている。VARの場面だけでない。開幕戦の緊張感や強風の影響からかチームはパスが乱れ、林も前半はシュートゼロ。苦しい状況が続いても我慢し、ポストプレーや力強いドリブルでチャンスをつくった。

 主砲としての期待が懸かる今季の目標は15得点だ。「昨年は自分より点を取った“同期”や年下もいたので悔しいし、まだまだと感じた」。意識するのは昨季新人ながら川崎で13得点して優勝へ導いた23歳の三笘や、鹿島で10得点した22歳の上田か。東京五輪を見据えるライバルたちと比較し「もっと一瞬で違いを見せるプレーを増やさないと」と勝ってかぶとの緒を締めた。 (末継智章)

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