さすが開幕投手!ソフトバンク石川 監督の不安吹き飛ばす「御礼投」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆練習試合 ソフトバンク0-1オリックス(27日、宮崎市清武)

 今季の開幕投手に指名されている石川柊太投手(29)が27日、対外試合初登板となったオリックスとの練習試合で3回無失点の「ご指名御礼投」を披露した。右手中指にできたまめの影響で20日の紅白戦登板を回避していたが、持ち前のテンポのいい投球で許した安打もわずかに1。自身も納得の内容で工藤監督も安堵(あんど)させた右腕は、開幕の「3・26」ロッテ戦へペースを上げていく。

工藤監督一安心

 腕を振るたびに、確実に石川の心からは不安が消えていった。先発和田の後を受けて2番手で4回から登板し、先頭の太田は力のある真っすぐで右飛。昨季のパ・リーグ首位打者の吉田正は145キロで左飛に仕留めると、一発のある頓宮は変化球で右飛に料理した。「(右手中指のまめが)問題がなかったので、それが一番という感じです」。満足そうに汗をぬぐった。

 20日の紅白戦を回避する原因となった、まめの経過が良好であることを確認すると、5回は一層ギアを上げた。モヤはスライダーで見逃し三振、紅林は右飛、最後はT-岡田を148キロの真っすぐで押して中飛に。6回こそ先頭杉本に遊撃内野安打を許すも、当たりは完全に詰まった飛球で後続はピシャリだ。

 3回1安打無失点。初の対外試合を上々の形で終えて「ゼロ(無失点)というところはこだわっているので良かった。真っすぐも打者の反応が比較的良かった。感覚のいいボールもあった」と納得顔を浮かべた。

 宮崎春季キャンプで、強く意識を置いていたテーマの一つ、カーブにも手応えがある様子だ。「しっかりと形ができてきた。きょうのような投球を続けていけば、(開幕戦で)やっていくぞという気持ちが入ってくる。あとは力が入って、変なけがをしないように自覚をもって」。2021年の大役を務める男は責任感と自信をにじませた。

 託した工藤監督も安心した様子だ。「まめが心配で。またおかしくなったら…とか思ってたんで。そっちに神経がいくと球がばらけたりするけど、テンポよく投げていたし、いつも通りかなと思います」。昨季最多勝&勝率第1位の2冠に輝いた右腕にうなずいた。

 先発の和田も3回1失点、3番手の高橋礼も3回無失点。調整が遅れている千賀と東浜の「2本柱」が開幕直後は不在となる中、開幕カードのロッテ3連戦(ペイペイドーム)で先発する3人が軒並み順調な調整ぶりを示した形だ。強風が吹きすさぶ肌寒い中での一戦だったが、指揮官の心中は確実に温かくなったはずだ。 (山田孝人)

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