ソフトバンク今宮、開幕間に合う 復調マルチに工藤監督も「さすが」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オープン戦 ソフトバンク14-2中日(2日、ペイペイドーム)

 福岡ソフトバンクの今宮健太内野手(29)が快音とともに帰ってきた。キャンプ序盤に両ふくらはぎのコンディション不良を訴えてリハビリ組などで調整していたが、1軍再合流してオープン戦初戦の中日戦に「2番遊撃」でスタメン出場。195日ぶりの対外試合で2安打を放ち、本拠地ペイペイドームのファンの温かい拍手を受けた。試合は14-2で大勝。5年連続日本一へ幸先よく滑り出した。

■3回に笑顔で交代

 背番号6がペイペイドームに帰ってきた。3895人の観客からは大きな拍手で迎えられた。195日ぶりの試合出場となった今宮がいきなりマルチ安打をマーク。「あらためて『野球ってすごく楽しいな』と思えた一日だった」。戦いの場に戻ってこられた安堵(あんど)感がにじみ出た。

 昨年8月19日のロッテ戦以来となる試合でもブランクを感じさせなかった。2回無死一、二塁。左腕笠原の内角カットボールにうまく体を回転させながら左前に運ぶと、3回1死でも左腕橋本の内角直球を同じようなスイングで左前打とした。直後に代走を送られ、お役御免。ベンチに戻るとチームメートと笑顔でグータッチを交わした。

 「キャンプでシート打撃もやって、感覚はすごくよかった。初戦からいい形で入れた」。守備機会はなかったものの、試合前のシートノックでは軽快なグラブさばきを披露。心配無用と言わんばかりの動きに、工藤監督も「さすがですね。下(半身)の状態を確認して、問題がなければイニングを少しずつ伸ばしていきたい」と安心した表情を浮かべた。

 「このままでは正直終わってしまう」。昨年の契約更改時にこぼした本音だ。相次ぐ故障に苦しみ、2018年から3年連続で規定打席未到達。昨季は右肩痛や左ふくらはぎのけがでレギュラー定着後では最少の43試合出場にとどまった。

■工藤監督「さすが」

 細心の注意を払った春季キャンプでも、わずか3日で両ふくらはぎのコンディション不良のためリハビリ組に移った。大事を取った形だったが、「キャンプ序盤から不安の中でのスタートだった」。焦りを抑えつつ、着実に状態を上げて迎えた21年初戦。「自分にいいプレッシャーをかけた」と正直な思いを口にした。

 今宮不在のキャンプでは川瀬をはじめ若手内野手が続々とアピールした。「たくさん(調整の)時間をいただいて感謝しかない。その分、チームのために結果を残したい気持ちはある。しっかりと開幕でショートを守っていられるように」。雪辱を期す12年目のシーズンを見据えた。 (長浜幸治)

◆今宮の経過

 ▼2020年8月20日 左ふくらはぎ痛のため出場選手登録を抹消。6号ソロを放つなど活躍した同19日のロッテ戦(ZOZOマリン)中に違和感を訴えて途中交代していた。

 ▼同22日 福岡市内の病院で検査を受け、左ヒラメ筋損傷と診断された。

 ▼同9月1日 筑後のファーム施設でキャッチボール。「痛みはとれています」と回復ぶりをアピール。

 ▼同12月20日 故障が回復。リハビリ組を離れる。

 ▼同22日 契約交渉に臨み、現状維持の年俸2億9000万円プラス出来高(金額は推定)で更改。

 ▼2021年1月11日 福岡県内で自主トレを公開。今季の完全復活を誓う。

 ▼同2月3日 宮崎春季キャンプで両ふくらはぎのコンディション不良のため、A組(1軍)から外れてリハビリ組へ。

 ▼同16日 2日連続で屋外ノックに取り組むなど順調に回復。

 ▼同17日 工藤監督がオープン戦初戦となる3月2日の中日戦で復帰させる考えを示す。

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