ソフトバンク千賀、東浜が開幕不在のチームにもたらすものは

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆オープン戦 ソフトバンク14-2中日(2日、ペイペイドーム)

 オープン戦初戦で14得点の大勝だ。2月の宮崎キャンプで両ふくらはぎ痛を発症し、この日1軍に再合流したばかりの今宮がいきなり2安打と周囲の不安を払拭(ふっしょく)すれば、レギュラー再奪取を目指す上林が3安打2打点と、キャンプから継続する好調ぶりを十分に発揮した。

 それだけではない。終盤の8回には現状、2番手捕手として開幕1軍を狙う2年目の海野がオープン戦チーム1号となる2ランを左翼席に運ぶなど、1日1000スイングをキャンプのノルマに課した小久保ヘッドコーチもウハウハの白星発進となった。

 そんな中、今春のオープン戦で何より注目されるのは開幕ローテ争いだろう。現状、その座を手中に収めているのは開幕投手に指名された石川をはじめ、高橋礼、和田の3人のみ。彼らは開幕カードのロッテ戦(ペイペイドーム)で順に先発することが決定済みだ。

 一方、開幕2カード目となるオリックス戦(京セラドーム大阪)となると、3連戦のいずれもが「空白」のままだ。本来であれば千賀、東浜がその枠を埋め、先発の柱としての働きが求められるのだろうが、いずれも調整遅れのため、開幕不在が濃厚な状況にある。

 空いたローテ枠が一つではなく、三つという大チャンス。これは近年のホークスにしてみれば非常に珍しい。宮崎キャンプを打ち上げた2月26日。工藤監督は「彼ら(千賀、東浜)が復帰して問題なく投げられるところまでは、投手陣みんなで助け合ってやっていく」と一丸の姿勢を打ち出したが、開幕ローテ入りを狙う先発陣はそんな言葉をいい意味で“裏切る”アピール投を見せてほしい。

 もちろん、実際には千賀、東浜抜きのシーズンなどあり得ないのだが、この2人が簡単に戻って来られないような投球を首脳陣は望んでいることだろう。そういう意味では、この日の笠谷、杉山は最高のアピール投だったように思う。きょう3日は同じく開幕ローテ入りを狙う武田と二保が登板予定。年下の2人(笠谷、杉山)には負けられないと闘志を燃やしていることだろう。いい相乗効果だ。 (石田泰隆)

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