ボートで東京五輪目指す山領夏実 3日から始まる代表権獲得レース出場

西日本スポーツ 末継 智章

 ボートの東京五輪出場権獲得を目指す軽量級ダブルスカルのクルー決定レースが3日、埼玉県戸田市の戸田漕艇場で行われる。男女各4人の候補のうち、五輪出場権が懸かる5月のアジア・オセアニア(AO)予選に出場できるのは男女各1組ずつ。女子の山領夏実(デンソー)=北九州市出身=は「失うものはない。持っている武器を全部使って臨む」と覚悟を示した。

 候補選手は2月24~25日に行われたシングルスカルレースの合計タイムで順位付けされ、女子は大石綾美(アイリスオーヤマ)、冨田千愛(関西電力)、山領、上田佳奈子(明治安田生命)の順になった。3日のクルー決定レース第1日で組む大石、冨田組が山領、上田組に勝てばAO予選出場が決定。敗れれば4、5日に組み合わせを変え、それぞれのタイム差を見て代表ペアが決まる。

 五輪出場へ瀬戸際に立つ山領だが、本来は2人乗りでペアの良さを引き出す方が得意。上田とは2019年5月のワールドカップ(W杯)で5位入賞を果たした。「シングルスカルが速ければダブルスカルも速いわけではない。上田選手の(力強い)ストロークを使って攻めていきたい」と逆襲を諦めていない。

 19年夏にオーバーワーク気味になって体調不良に陥ったが、2月のレースでは「状態は確実に上がっている」と不安は薄れてきた。五輪の1年延期に伴い、オールさばきの技術も向上。「積み重ねてきたことを出し切る」と完全燃焼で下克上を起こす。 (末継智章)

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 ◆山領夏実(やまりょう・なつみ)1991年6月10日生まれの29歳。北九州市出身。東筑高入学時にボートを始める。2年時は女子シングルスカル、3年時は女子ダブルスカルで全国高校総体出場。熊本大を経て2014年にデンソーへ入社し、17年に日本代表入りした。大学では工学部建築学科に在籍。「いかに小さくて強力なコンクリートをつくれるか研究していました」。両親と姉の4人家族。169センチ、57キロ。

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