ソフトバンク「第2の柳田」も9年目 尻に火が付いた爆発力

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆オープン戦 ソフトバンク4-1中日(3日、ペイペイドーム)

 俺を忘れるなと言わんばかりの一撃だった。8回。途中出場の真砂が、右翼テラス席へ今オープン戦1号ソロをぶちかました。

 この回からマウンドに上がった中日4番手橋本の外角直球を捉えた。コースに逆らわずはじき返された白球は、強烈なライナーで右翼フェンスを越えた。「(2ストライクと)追い込まれていましたが、逆方向を意識し、食らいついていきました。2ストライク後は粘り強くと心掛けているので、結果、最高の形になった」。球団広報を通じて喜びのコメントを寄せた。

 本人談にもある通り、まさに食らいつくような打撃だった。きっちり外角低めに制球された146キロの直球。安打にすることすら難しそうなコースを仕留めたのだから、工藤監督の評価もすこぶる高かった。

 「打ちましたね、やっと。逆方向にね。(真砂の打球は)飛びますからね、基本的に。本人にとってもすごく楽になる一本になったんじゃないかな。ずっと安打が出てなかっただけに、ああやって一本出ると気分も違うでしょう」。ぐふふと笑いが止まらなかった。

 かつては「第2の柳田」と期待された真砂も、今年でプロ9年目を迎えた。昨年は自己最多の50試合出場で、打率3割1分4厘(35打数11安打)と存在を示したものの、勝手ながらこちらの期待値が高いだけに、正直、物足りなさは残る。

 加えて、昨年は栗原、その前は上林と同じ外野で年下のライバルたちがレギュラー級の活躍を見せた。さらに、外野陣は柳田やグラシアル中村晃といった球界トップクラスの選手が顔をそろえるだけに、置かれる立場は「尻に火が付いた状況」と言っていい。

 だからこそ、この一発を大事にしたいところだ。今春は紅白戦も合わせた実戦で17打数3安打とまだまだ寂しい数字が並ぶが、首脳陣がベストメンバーで戦うと方針を打ち出す関東遠征後まで、あと8試合も残す。「外野手争いが熾烈(しれつ)なので、そこに割って入れるように結果を出していきたい」。右打ちの外野手という点でも、真砂は貴重な存在になり得る。 (石田泰隆)

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