ソフトバンク武田よみがえった伝家の宝刀 背水で回帰したその理由とは

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オープン戦 ソフトバンク4-1中日(3日、ペイペイドーム)

 奪った4三振は全て、相手打者をあざ笑うかのような110キロ台のカーブだった。「しっかりストライクも取れたし、曲がりも良くなってきている」。自身が生命線と位置付ける「宝刀」の切れ味に、大きな手応えをつかんだ。

■ピンチで冷静対処

 唯一のピンチでは、プロ通算59勝の豊富な経験値を見せつけた。安打と自身の悪送球で招いた3回2死二、三塁の場面。144キロの真っすぐで京田のバットをへし折り、マウンドに向かってきた木片を避けながら打球を右脚で止め、冷静に一塁へ投げた。「びっくりしたけれど、集中できていた」。試合前に工藤監督が出した「ピンチの場面でのマウンドさばきも見たい」とのリクエストにも満点回答で応えた。

 4回を1安打で無四球の無失点。カーブは、投じた50球のうち16球と32%を占めた。3回無失点と好投した2月25日の練習試合のロッテ戦でも31球中、11球がカーブだった。13勝を挙げた2015年の全投球に占めるカーブの割合は25・6%。14勝だった16年は27・5%と、4球に1球はカーブを使った。その後は成績が下降するのと比例して割合が減少。2勝に終わった昨季は14・7%だった。カーブを投球の軸とした原点回帰が今季、ここまでの快投につながっている。

■さえた!!脱力投法

 一方で、新たに取り組んでいるのが脱力投法だ。この日の最速は145キロながら、真っすぐで相手を差し込む場面が目立った。「ここ数年、思い切り投げようとやってきたけれど、打者にタイミングを合わされていた。力の抜きどころと入れどころをはっきりすることで(スピード)ガンより速く見せられている」と自信があふれる。開幕ローテ入りを引き寄せる投球に、工藤監督は「良かったですね。四球もなかったし、バランスを考えて投げられていた。あとは球威が加わればいけるかな」と高く評価した。

 「とにかく(ローテを)狙っていく立場なので。アピールを続けていきたい」。「カーブ&脱力」のニュースタイルを手に入れた武田が、目標に大きく前進した。 (長浜幸治)

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