ソフトバンクの基本構想 工藤監督「僕の中にもありますし、小久保ヘッドの中にも」

西日本スポーツ 山田 孝人

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(57)が4日、5年連続日本一に向けた基本構想を明かした。若手も含めた競争を促してきた三塁については、ベテラン松田の起用を明言。左翼は開幕に照準を合わせて調整を進めているグラシアルを据える方針だ。両アキレス腱(けん)の状態不良のためリハビリ組で調整中の柳田も、中堅の守備に就かせることを基本線とした。約3週間後に迫る「3・26」開幕に向け、着々と布陣を練り上げている。

 ペイペイドームでの全体練習を見守りながら、工藤監督は2年連続のリーグ優勝と5年連続日本一に向けて練り上げているチームの基本構想の一端を明かした。若タカの一層の台頭を期待しながらも、改めて信頼を寄せた相手は実績十分のベテランだった。

 栗原の挑戦やリチャードのアピールなど春季キャンプ中から注目を集めたホットコーナーには、松田を据えることを明言。「僕の中にも(三塁松田が)ありますし、小久保ヘッドの中にもある。そこは変わっていないです」。アクシデントなどない限り開幕のグラウンドに送り出す方針を示した。

 松田は今春の紅白戦、練習試合、オープン戦を合わせて打率1割2分5厘。昨季は開幕前に不振に陥った内川(現ヤクルト)を2軍スタートにする厳しい姿勢を示したが、今回の松田には「(状態は)少しずつ良くなっていると思う」と復調を期待する。3日の中日戦で二塁打を放ったムードメーカーに対する信頼は揺るぎない。

 激しい争いが繰り広げられた左翼にも言及した。指揮官が「基本的には外野、レフトを考えている」と語ったのは、入国後の待機期間を経て2日にチームに合流したグラシアル。4日は左翼で守備練習をこなした。近く打撃練習も再開し、開幕に合わせていく。

 工藤監督の話はリハビリ組で調整する柳田にも及んだ。両アキレス腱の経過は順調で「どうなるかは今後(次第)だが、今から指名打者とは考えていない。基本的には守ってもらう」ときっぱり。不動の中堅手として、走攻守でチームのけん引役を任せる。

 本職は捕手ながら、ブレークした昨年は外野や一塁を守り、今春は三塁にも挑んだ栗原には「昨年の成績を考えれば、競争しなくちゃいけない中でも順位的には上の方」と評価。開幕直後は待機期間中のデスパイネの状態が不透明なだけに、期待は大きい。

 正捕手甲斐は不動で、遊撃では今宮が両ふくらはぎの状態不良から復帰して3日の中日戦で本塁打も放った。一塁と外野を守れる中村晃も調整は順調。二塁は昨季の盗塁王周東がアピールしており、牧原大や三森らも負けじと存在感を示す。右翼はここまでの実戦で打率6割超えの上林が定位置奪回へ大きくリード。工藤監督は現有戦力を冷静に見極めて「V5」への基本構想を形にしていく。 (山田孝人)

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