「稲本超え」17歳中野だけじゃない まだまだいる鳥栖の若き逸材

西日本スポーツ 松田 達也

 「稲本超え」17歳の誓い-。J1サガン鳥栖のDF中野伸哉(17)が4日、クラブ6年ぶりの開幕2連勝へ、主役級の躍動を誓った。2月27日の湘南との開幕戦に、17歳6カ月10日でスタメン出場。稲本潤一(G大阪)が持っていたJ1最年少開幕先発出場記録を更新した。6日のホーム開幕戦となる浦和戦で連続スタメンをつかみ、さらなる飛躍を目指す。

 才能あふれる若手が集まる鳥栖の下部組織で育った逸材の一人だ。佐賀県鳥栖市の駅前不動産スタジアムで公開された練習を終え、中野の言葉に力がこもった。「17歳といって、なめられたら終わり。負けずにやりたい」と闘志を隠さなかった。

 高校2年生だった昨季、トップチームで初出場。精度の高いキックと鋭い攻め上がりで、主に左サイドバックとして経験を積んだ。今季の開幕戦は3バックの一角でスタメン出場を勝ち取った。「昨年の最初のころは相手に負けていた部分もあった。開幕はあまり負けずにやれた」と自信をのぞかせた。

 若手を積極的に起用するクラブでもまれ、年代別代表にも選ばれるなど、確実に成長の跡を示してきた。次々と台頭する下部組織出身選手の中、ユースからプロ入りして開幕戦のスタメンを射止めたのは松岡と中野だけだ。対人の強さ、スピードを発揮し、厳しい競争を勝ち抜いた価値ある先発だった。

 注目される鳥栖の下部組織出身選手。中野は「みんなハードワークができるし、戦える。監督が使ってくれる理由は、それだと思う」と胸を張る。3日のルヴァン・カップ鹿島戦でも、高校1年生のMF福井太智が先発出場。J1の経験を積みながら才能が磨かれ、花開く確かなサイクルができている。

 6日の浦和戦では、クラブ6年ぶりの開幕2連勝が懸かる。4チームが降格する厳しい条件の今季、スタートダッシュは大きな意味を持つ。金明輝監督は「開幕戦に勝ったことでチームは前進している。連勝したいし、主導権を持って戦えると思う」と手応えを口にする。攻守に鍵を握る「稲本を超えた男」が、ホーム開幕戦の主役になる。 (松田達也)

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◆鳥栖の開幕戦VTR

 鳥栖は今季開幕戦で湘南とアウェーで対戦。中野はJ1史上最年少の開幕先発出場を果たし、フル出場した。後半、J2群馬から加入してJ1リーグ戦初出場となった飯野が、相手ペナルティーエリア内で倒され、約5分にわたるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認を経て、PKを獲得。後半35分、林がこのPKを成功させた。チームはこのリードを守り切り、5年ぶりに開幕戦を白星で飾った。

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