HKT下野、公演1000回へ ファンの笑顔で「コンプレックスを誇りに」

西日本新聞 古川 泰裕

 HKT48チームKⅣの下野由貴(22)が6日、「西日本シティ銀行 HKT48劇場」で開催される「博多なないろ」公演で、劇場公演出演1000回を達成する。HKTでは上野遥に続き2人目、全国6カ所に拠点を置くAKB48グループでもまだ4人目の偉業だ。現在の劇場を含め5カ所、計約10年で積み上げてきた。ファンやメンバーから「座長」と慕われる1期生だが、その大台に複雑な思いを抱いていることも明かした。

 「変化に気付いてもらえる。気付いてもらって、自分の中でも『ちょっとずつ良くなっているんだ』という実感が一人一人に生まれる。成長を見守ってもらいつつ、実感できる場所なのかな」

 劇場公演の魅力をあらためて語る。

 2011年11月26日、HKT48初のステージとともにカウントはスタートした。ただ、初日の記憶は「ほとんどぶっ飛んでいる」。

 公演だけが頑張りを見せられる場所だった。ステージでのポジションがグループ内での序列。メンバー同士も「ちょっとバチバチ」、仲間というよりライバル。何か一つでも失敗したら「序列を下げられてしまうのでは」と恐れた。「悪い意味で敏感すぎた…。楽しかったけど」と振り返る。

 ただ、初代チームH時代の終盤には舞台に立つ意義を見失いかけた。「毎日同じことの繰り返し。私自身は前に進んでいるのか」と疑問を感じ「ちょっと腐りかけた」。

 変化が訪れたのは、2014年5月8日から2016年3月末まで開催された「シアターの女神」。チームHから新設のチームKⅣへ異動後にスタートした。当時のKⅣは、AKB48でも活躍した多田愛佳をキャプテンに、宮脇咲良森保まどか村重杏奈本村碧唯らが名を連ねた。そこにSKE48兼任の木本花音や冨吉明日香、後藤泉らが絡む。新設チームの一員となり「すごく手を抜かない」後輩に囲まれた。「先輩なのに、こうじゃだめだ」。気持ちを新たにし、毎回の公演で小さな目標を定めるようになった。

 「今日は何人のファンと目を合わせよう」

 「今日は手先を中心に意識しよう」

 「歌に気を付けてみよう」

 「本当に小さい」と笑う目標ではあるが、クリアするたびに得られる満足感は、楽しみと新鮮さにつながった。「やる曲は毎回同じだけど、来てくれる人は毎回違うし、空気感も毎回違う。自分がこうしたいという目標も違う。同じ公演はないんだ」

 思いは今も変わらない。グループをくじ引きで七つに色分けした「博多なないろ」公演。チームレッドの中心となりセットリストを決めたことは「めちゃめちゃ楽しかった」。

 「この子の、ここがいいからこの曲でセンターにして、この曲でこの子の隣に、この子がいたらいいなー、とか…」。後輩たちのことばかりを考え、こだわりすぎた結果、自身がセンターを務める曲は「消去法で決めた」と頭をかく。

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