アビスパ福岡、J1で5年ぶり勝ち点 「スピードに慣れてきた」山岸

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆明治安田生命J1第2節第1日 清水2-2福岡(6日、IAIスタジアム日本平)

 J1アビスパ福岡は清水に2-2で引き分け、今季初の勝ち点1をつかんだ。1点を追う後半16分に山岸祐也(27)のJ1初ゴールで追いつきながら再び勝ち越されたが、後半ロスタイムにサロモンソン(31)が直接フリーキックを決め、同点に持ち込んだ。サガン鳥栖はホーム開幕戦で浦和を2-0で下し、6年ぶりの開幕2連勝。新加入の山下敬大(24)がJ1初ゴールを含む全得点を決めた。大分トリニータはアウェーで横浜FCに2-1で勝利した。

右足に思い込め

 仲間の期待を右足に込めた。1点を追う後半ロスタイム。ペナルティーエリア手前から福岡のサロモンソンが蹴ったFKは壁に当たって方向が変わり、ゴール左隅へ吸い込まれた。アビスパにJ1で5年ぶりの勝ち点をもたらした同点弾。「みんなが自分のFKを信じている。その前(後半8分)に弱く蹴って失敗したから、強めにした」と強気の姿勢が実った。

 一度は1-1の同点に追いつきながら、GK村上のキャッチミスから2点目を奪われた。守護神に寄り添って慰めたサロモンソンは「とても素晴らしいGKで大好きなんだ。僕たちは勝つときも負けるときも全員で戦っている。チームを助けたかった」と明かした。

 蹴る前に思い出したのは、1-0で勝利した昨年8月23日のアウェー栃木戦。新型コロナウイルスに感染した主将の前が離脱し、チームが5戦勝ちなしと苦しむ中で価値ある決勝点だった。今回も開幕2連敗になれば残留へ不安が膨らむところだった福岡を救った。

 仲間を思い、全員で戦う姿勢はサロモンソンだけではない。前半は封じられた2トップの山岸とブルーノメンデスが試合中に対話を重ねて距離感を修正。後半は息の合ったコンビプレーで攻撃の軸になった。防戦気味だった前半と違い、後半は連動してボールを奪う機会も増えた。

 ただ長谷部監督は「エスパルスさんの試合だった」と現実を受け止める。開幕から2試合続けて2失点。昨季のJ2で強みだった守備がもたず、今季初勝利には届かなかった。それでも攻め手を欠いた名古屋との開幕戦と比べ、山岸は「J1のスピードに慣れてきた」と自信を深める。

 J2の昨季も一時は17位まで落ちながら結束力と修正力でJ1へ上り詰めた。試合後のミーティングで「次の試合に向けて一致団結していこう」と誓ったアビスパイレブン。勝ち点1は残留への一歩目にすぎないが、今季こそ壁を乗り越えそうな期待感をもたらした。 (末継智章)

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