ソフトバンクの指名リストにもあった巨人秋広の名前 その評価とは

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆オープン戦 ソフトバンク5-3巨人(9日、ペイペイドーム)

 評判通りの選手だった。巨人の高卒ルーキー、秋広だ。この日のホークス戦に9番指名打者で先発出場すると、2回1死、いきなり満塁で回って来た1打席目に遊前適時内野安打で試合を振り出しに戻すなど、3打数1安打1打点の活躍だった。

 それにしても、あの思い切りの良さは何だ。この日がたまたまそうだっただけかもしれないが、1点を追う1打席目のあの絶好機で、剛球自慢の杉山の152キロ直球を初球から振りにいけるのだから、恐れ入る。

 結果はファウルだったが、通算413本塁打を記録した小久保ヘッドコーチも戦況を見つめるベンチで驚いたことだろう。もしかしたら、その「勇気」にうらやましささえ覚えたかもしれない。大学、社会人出のルーキーならまだしも、高卒ルーキーが、だ。その積極性が幸運な同点内野安打につながったとみる。

 1打席目だけじゃない。中飛に倒れた4回の2打席目も杉山の初球149キロ直球を完璧に捉えたものだった。打球が左右どちらかに少しでもずれていれば完全な長打コースだった。9回の4打席目もホークスの守護神森に対し、初球からバットを出していっていた。

 ここでも結果はファウルと打ち損じていたが、並の高卒ルーキーでないことだけは確認できた(最終結果は二ゴロ)。さすがは巨人では王(現ソフトバンク球団会長)以来となる高卒ルーキーでの開幕スタメンを目指す男だ。身長202センチの体格と同様に、人を引きつけるものがある。

 巨人にはドラフト5位入団となったが、ホークスの指名リストにも「秋広」の名はあった。担当スカウトに加えて、編成上層部がプレーする姿をチェックしに足しげく通っていたから、それだけ評価が高かったということなのだろう。

 投手として最速144キロを誇った秋広に対し、ホークスも巨人同様、高校通算23本塁打を放った打撃を買って野手として評価していた。「スケール感が違う」と声をそろえ、将来性に期待を寄せていたスカウト陣の“答え合わせ”も、そう遠い話ではないのかもしれない。リーグは違えど、今後に注目したい。 (石田泰隆)

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