J1福岡山岸祐也が語る福島・尚志高時代の震災体験「この時期になると思い返す」

西日本スポーツ 松田 達也

 東日本大震災発生から10年を迎えた11日、福島・尚志高時代に震災を体験したJ1アビスパ福岡のFW山岸祐也(27)がオンラインで会見し、サッカーができる日常への感謝の思いを語った。

 「毎年この時期になると思い返すことがたくさんある。サッカーができていることに感謝したい」。当時は寮暮らしで部屋がぐちゃぐちゃに乱れ、水も出なくなり、食事はポテトチップスだけの時期もあったという。

 直後の原発事故の影響もあり、高校の監督にマイクロバスで千葉県の実家まで送り届けてもらった。「もう、みんなでサッカーができないという不安もあった」。苦境を乗り越え、2011年度の高校選手権に出場し、4強まで勝ち進んだ。

 「勝ち上がるたび、学校には『感動した』『パワーをもらった』という電話やファクスが鳴りやまなかったと聞いた」。自らがサッカーを頑張ることで被災者を元気づけられるんだという思いは今も胸に刻んでいる。

 チームは13日の徳島戦で、5年ぶりのJ1勝利を目指す。開幕から3試合連続スタメン出場の点取り屋は「あの時の山岸が頑張っている、と思ってくれたらうれしい」と決意を込めた。(松田達也)

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