同じユニホームでかなわなかった「競演」 記者も勝手にジーン

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆オープン戦 ヤクルト8-8ソフトバンク(12日、神宮)

 ユニホームは変わった。背番号も違った。でも、元気にプレーする姿を見ることができた。それだけでも十分なはずなのに、安打を放つ姿も見せてくれた。打席へ入るたびにビジター席側からも大きな拍手が送られていたヤクルトの内川。どれだけホークスファンに愛されていたかが十分に伝わってきた。まあ、当然といえば、当然なのだが。

 ファンだけではない。昨年まで仲間だった選手たちも久々の再会を喜ぶように、グラウンド入り後は旧交を温めていた。そして、互いが「もう一度同じユニホームを着て戦いたかった」と話していた小久保ヘッドコーチにもあいさつ。現チームでの新旧主将“競演”はかなわなかったが、こちらは勝手にジーンときた。

 さて、オープン戦も間もなく終盤だ。今回の東京遠征後、福岡に戻ってからは柳田、グラシアルデスパイネらが1軍戦に出場する方針となっており、いよいよ2021年型のチームづくりも総仕上げを迎える。今回の東京遠征を前に、工藤監督も「(東京での)3試合が終わったら、シーズンを想定した5試合になる」と明かしており、生き残りを懸けた選手にとっては勝負の3連戦といえよう。

 それは何も、若手に限ったことではないはずだ。個人的にはベテラン長谷川にとっても、大事な3連戦になると見ている。ここまで全戦4番で出場し続けているところを見ると、ここ数年悩まされ続けた右足首の不安は改善されていることがうかがえる。朗報だ。

 実績も申し分なく、代打も含めてベンチにいるだけで心強い存在なのは間違いないが、12球団一とも評される外野陣がそれを簡単に許してくれそうにないのも現実としてある。この日はレギュラー再奪取を目指す上林が1発を含む3安打。レギュラー定着を狙う栗原も、ヤクルトの開幕投手に指名されている小川から左中間二塁打を放った。

 だからこそ、3打席目に放った適時二塁打に価値を見いだす。長谷川にとっては3試合、10打席ぶりの安打だった。この一本で何がどう変わるわけではなかろうが、安打は出ないより出た方がいいに決まっている。本人も満足いく一本だったのではなかろうか。 (石田泰隆)

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