飛田(埼玉)イン逃げV ボートレーサー128期修了記念競走

西日本スポーツ

 プロになるための1年間の厳しい訓練を受けたボートレーサー128期の修了記念競走が19日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で行われ、ナンバーワンを決める「養成所チャンプ決定戦」はリーグ戦勝率2位で1号艇だった飛田江己(19)=埼玉=が、イン逃げを決めて優勝。2着は遠藤圭吾(20)=東京、3着には大月遊雅(20)=東京=が入った。9人が修了の九州・山口勢で唯一、決定戦に出場した米丸乃絵(19)=福岡=は5号艇で6着だった。128期の28人(うち女子13人)は、5月に各地でデビュー戦を迎える。

ヒーロー

 一気の逃走劇だった。インに座った飛田江己は「様子を見ながらいきました」と全速ではなかったが、コンマ11のトップSを決めると、差させず、まくらせずにしっかり1Mを先制。後方からの追い上げにも慌てずに周回を重ねた。「展示航走では舟が暴れていたが、本番では意識して操縦し、丁寧に回ることができた」と修正能力の高さもうかがわせた。

 幼少期、父に戸田ボートに連れられ観戦したときに魅了され、ボートレーサーになることを志した。高校時代も将来を見据え「ボート部」に所属。デビュー後のホームプールとなる戸田ボートの隣の漕艇(そうてい)場で汗を流し、「将来の職場」を肌で感じてきた。養成所へは7度目の受験で合格。諦めず積み重ねていく姿勢は訓練にも表れた。リーグ戦は最初の1、2戦を制覇。それでも「優勝したけどコツコツとやった」とおごらず、ひた向きに訓練を続けてきた。その結果が決定戦の1号艇という最高の形で巡ってきた。レースを終えてピットに戻ると「この道を勧めてくれた親に『やったよ』と伝えたいです」と笑顔を見せた。

 5月に戸田で迎えるデビュー戦は、10代最後のレースとなる。「まずは水神祭を挙げられるように頑張ります」。“成人の前祝い”となるように、初白星を目指して第一歩を踏み出す。 (古賀正史)

 ◆飛田江己(とびた・こうき)2001年5月10日生まれの19歳。東京都板橋区出身。日本橋高卒業。父に連れられて見たボートレースに魅力を感じ、レーサーを志した。リーグ戦全7戦の通算成績は勝率7.46、2連対率59.4%、3連対率83.5%。第1、2戦で優勝した。身長171.2センチ、体重52.0キロ、血液型A。

甲子園球児遠藤準Vも悔いなし

 ○…決定戦2着の遠藤圭吾は「100パーセントの力を出せたので悔いはない」とスッキリとした表情でピットに戻り、1着の飛田をたたえた。高校までは野球で活躍。強豪・横浜高のレギュラー遊撃手として2度、甲子園に出場し、第100回大会では現日本ハムの吉田輝星から2本の安打を放った。プロ野球の道も目指したが、170センチ弱と小柄な体格などの面から断念。しかし、プロスポーツの世界を諦められず、養成所の門を叩いた。「高校野球は通過点」と視線は既に先を見据える。占部彰二実技教官も「遠藤は放っておいても成長する」と実力にお墨付きを与えた。吉田とは舞台こそ違えど、同じプロの世界で、“特大ホームラン”を放ってみせる。

勝率1位藤本プロで雪辱へ 事故率の超過で決定戦出場できず

 ○…128期は女子が13人修了と、52期の17人、53期と127期の14人に次ぐ過去4番目の多さ。リーグ戦の勝率1位も、127期の清水愛海=山口=と同じ山口支部の女子、藤本紗弥香(23)が輝いた。先輩の清水からもアドバイスをもらい、数字を残したが、事故率の超過でチャンプ決定戦には出場できず、「勝率に技術が見合っていなくて悔しい」と語った。「満足はしてないが(修了記念競走は)無事故で終えたので良かった」。目標はデビュー期B1昇格。養成所での悔しさをバネに、プロの世界で羽ばたいてみせる。

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