ソフトバンク開幕投手・石川が重圧はねのけて好投 6度経験の工藤監督がアドバイス、王会長も金言

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オープン戦 ソフトバンク2-1広島(19日、ペイペイドーム)

 8年目で初の開幕投手を務める福岡ソフトバンクの石川柊太投手(29)が、オープン戦最終登板を「満点快投」で締めくくった。過去2試合で計7失点した右腕は、持ち前のハイテンポな投球で4回を無失点。無四球と安定感も取り戻し、6三振を奪った。王球団会長に授かった金言で「しんどくていいんだ」と覚悟を決めた右腕が、不安を一掃して「V5」への第一歩となる3・26に臨む。

無四球6奪三振

 1週間後に迫った「3・26」へ最高の仕上がりを見せた。8年目で初の開幕投手を務める石川が4回を3安打無失点。予定通りの60球を投げ、6三振を奪った快投に「試合中での集中力を含めて、シーズンさながらの感覚で入ることができた」と手応えを口にした。

 シーズン本番と同様のハイテンポだった。初回は田中広をパワーカーブで空振り三振に仕留め、菊池涼は147キロ直球でバットに空を切らせた。西川はフォークで一ゴロに仕留め三者凡退。昨季スピードアップ賞に輝いた右腕は、3分かからずに上位を料理した。

 唯一のピンチにも落ち着いていた。4回は2本の安打で1死一、二塁とされたが、松山を内角直球で三飛に仕留め、クロンは外角へのスライダーで左飛。「打者をしっかり意識して投げられた」。持ち球を惜しみなく駆使し、全力で抑えにいった結果だった。

 ここまで2度のオープン戦登板で計7失点。前回登板した12日のヤクルト戦では5回2/3を9安打5失点と不安を残した。今回は登板前に新たなトレーニングを加えるなど試行錯誤の末に結果を出した。工藤監督も「1週間やってきたことを出してくれた。良かったですね」とうなずいた。

 今回の登板前に王球団会長から贈られた金言を“消化”して、精神面の変化も生まれた。これまでは「『別に打たれてもいい。次に頑張ればいい』と開き直ることで気持ちを楽にしていた」と明かす右腕は、プレッシャーを真っ正面から受け止める覚悟を決めた。

 「『プレッシャーからは逃げられないんだ』と言っていただき、しんどくていいんだと。やっぱり試合で投げるのは楽しくないですよ。戦いなんで。それでもシーズンはしんどさが続く。プレッシャーに耐え忍ぶしかないんだと」

 現役時代に開幕投手を6度務めた工藤監督も、たくましさを増した石川に期待を寄せる。「開幕は誰でも緊張する。僕もあった。でもマウンドでは打者に向かっていくしかない。『まずは俺が見せてやる』くらいの気持ちでやってほしい」。昨季は投手2冠に輝いた右腕が「V5」を目指すシーズンの先陣を切る。 (長浜幸治)

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