ソフトバンク2021年型「勝利の方程式」が着々 岩崎連投OK!杉山自己最速158キロ…

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オープン戦 ソフトバンク2‐1広島(20日、ペイペイドーム)

 福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(31)が「勝ちパターン」の一角を担うために課された連投テストを難なくクリアした。前日19日に続き、8回に登板して3人をピシャリ。昨季「8回」に君臨したモイネロの開幕不在が決定的だが、岩崎がテストに「合格」し、嘉弥真や杉山、津森らが調子を上げ、救援陣の厚みが増してきた。オープン戦も二つの引き分けを挟み7連勝。開幕に向けてチームの勢いが加速している。

7連続K

 最終テストも難なくクリアした。1点リードの8回、マウンドに上がったのは前夜に続き岩崎だった。「勝ちパターン」の一角を担うために課された連投テスト。「7回、8回を任せてもらうには避けて通れない道」。右肘に手術歴がある右腕が厚い信頼を勝ち取るために腕を振った。

 先頭矢野に対する2球目で、この日最速の153キロをマーク。150キロ超の直球で攻め込むと、最後は内角に食い込むカーブでタイミングを完全に外し空振り三振に仕留めた。16日のDeNA戦での登板から3試合をまたぎ、7者連続で三振を奪った。

 後続は代打磯村をフォーク、田中広をスライダーで内野ゴロに打ち取り三者凡退。それでも20球を要し、反省が口を突いた。「モイネロが帰ってきても任せてもらうには、もっとパフォーマンスを上げていかないといけない。今のままでは駄目」。セットアッパーの過酷さを知る右腕の言葉に責任感がにじんだ。

 岩崎が不動の戦力となれば、チームに大きなメリットをもたらす。昨季「8回」に君臨したモイネロは調整が遅れ、いまだに実戦登板がなく、開幕不在になることは確実。2017年に最優秀中継ぎ投手に輝いた岩崎も5日の阪神戦に登板後、右肘のコンディションが落ち、「勝ちパターン」を任せる条件として工藤監督は連投に耐えることを挙げていた。この条件をしっかりと満たし「あとは肘の翌日の状態がどうなのか」と想定外の事態が起こらないことを祈るだけだ。

 5回からは高橋純が2イニングを6人で料理し、7回は左キラー嘉弥真が先頭松山をきっちり封じた。後を継いだ杉山は自己最速158キロをマークするなど、短いイニングで相手を圧倒する期待通りの投球を見せた。登板がなかった泉や津森も状態を上げており、救援陣も厚みを増してきた。そして、守護神森もオープン戦初の連投で三者凡退に封じ、シーズンに向けた準備は着々と整いつつある。

 救援陣が4年連続日本一の大きな原動力だった。その中枢を担うモイネロの開幕不在は大きな痛手ながら、シーズンを目前にして最大の懸念材料が解消されようとしている。 (鎌田真一郎)

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