みんなのパワー実感、もっといろんなことできる HKT月イチ報告(下) (2ページ目)

西日本新聞 古川 泰裕

今までに感じたことのない達成感

 -同時に制作されたドキュメンタリーでは、48グループの一員やアイドルとしての思いも語っていた。地頭江さんは「達成感」について言及した。

 武田「これまでとは違う達成感だったよね」

 地頭江「『今までで一番の達成感』とも言ったんですけど、今までに感じたことのない達成感でもあったなって。なんか分からないけど、やっと解放されたと思ったし、やっと終わったと思ったし、もう終わっちゃうんだとも思ったし」

 武田「私、すごく卒業式を感じました」

 地頭江「分かる。時期も時期だったし」

 武田「終わった翌朝に卒業式の帰り道を感じて。『全部、終わった…』っていう、なんかもう開けた青い空、じゃないけど…」

 地頭江「桜は咲いていないのにね」

 武田「空気が明るかった」

 地頭江「春を感じた」

 -HKTが一つずつ上ってきた階段があるが、4期生はその過程を見ていないのか。

 武田「もう出来上がったところに、トンって」

 地頭江「私たちが加入した時には音楽番組とかに出ていて、紅白歌合戦には出ていないんですけど。減っていくところは見ていたけど、増えていく、達成していくところは見たことがなかったので…」

 -2015~17年は少しずつ下降線をたどり始めた時期だったような印象。

 武田「見ていた時と、入った時のギャップというか…そこがちょうどなんか…」

 地頭江「15年と16年の差をすごく感じていて。『サシコ・ド・ソレイユ』(16年春のコンサートツアー)に出ているのと出ていないのとで、すごく差というか、コンプレックスというか…」

 武田「4期の募集が、その時期なんですよ」

 地頭江「分からないけど、何もなければ多分『サシコ・ド~』の最終日にはお披露目していたんじゃないかなっていう感じなんですよね。でも熊本の地震があって、半年まではないけど、そのくらい何もなかった」

 武田「延びたね」

 地頭江「『サシコ・ド~』に出ていないので、ホークスタウン(の旧専用劇場)も知らないんですよ。はるっぴさん(兒玉遥)とも、本当に一瞬しか一緒に活動していないですし、そこの差のコンプレックスも…」

 -穴井千尋さんのラストコンサートの…。

 地頭江「次の日がデビューでした」

 -大分公演でサプライズ登場したのが2度目の邂逅(かいこう)。

 地頭江「そうです。私たち、1回しか会ったことがないのに泣いているという(笑)」

 武田「そこはもうファン目線(笑)」

 -先ほど「自分たちは中間」だと言っていたが、4期生がグループの中心を担いだしているこの時期に、こうした「達成感」に触れたことは非常に有意義なことなのでは。

 武田「なんですかね。でもグループとして何かをしたっていうのは、一番感じたというか」

 地頭江「みんなで達成した感は、一番感じたかな」

 武田「私たちが動かしたのは『ごりらぐみ』という劇団だけど、元はHKT。企画自体やっていないメンバーもいるけど、大半が参加していた中で、HKTとして動けたというか」

 地頭江「(グループとして)出来上がった時は、HKTが貫禄があって余裕があったところなので、みんながみんな、一生懸命になっているのを初めて見たというか。先輩たちは、こっちからしたら憧れの先輩。なんて言ったらいいんだろうな…何でもさらってこなすというか、余裕があるって見ていた先輩も、こんな風に一生懸命になって頑張ってきていた時期があった、じゃないですけど…。みんなでがむしゃらに本当にきつい顔をして、余裕に見えていた先輩も、みんなで一緒にやり遂げたんだなっていう感じがすごくありました」

劇はじを通して得た経験について語る「ごりらぐみ」プロデューサーの地頭江音々

もう一回みんなで頑張ろう感を

 -「これだけのものが作れた」と自信を持てた?

 地頭江「(5日間20公演を通して)1万人を動員したのが一番自信になると思っていて。両チーム合わせてではあるんですけど、そんなに(動員できるとは)想像していなかった。何回もリピートしてくれた人もいる上でのことだと分かっているんですけど、自分が作ったものが、頑張りが報われたじゃないですけど、こんなに注目してくれる人がいるということもうれしかったし、何回も見たいという思ってもらえる作品になったこともうれしかったです」

 武田「この期間を経てHKTってどうなるんだろう、っていうのが楽しみ。コンサートをやるってなっても、みんなの向き合い方も変わると思うし」

 地頭江「見方が変わるよね。こんな風に作られているんだ、って」

 武田「うん。みんなのパワーも知ったから、もっといろんなことができるじゃん、って。これまでって本当に何も知らなかったし、『やろう』っていうスタートを切ることも難しかった。改めて、みんなが初心に帰ったじゃないけど…。コロナ期間を経たっていうこともありますけど、もう一回みんなで頑張ろう感を。楽しみですね、どんなことをするかなって」

 地頭江「何でもできるじゃんって。もちろん予算があってのことだと思うんですけど、予算がなかったとしてもここまでできるっていうことも知ることができたから、自分たちだけでここまではできるんじゃない?っていうことも見えた。自分たちでお金をかけずに作れるものは何だろう、っていうことを考えることもできる。それを誰が動かしだすかだとは思うんですけど」

 -今回はオンライン演劇だったけど…。

 地頭江「コンサートなのか映像なのか…」

 武田「みんなが動き方を知ったよね」

 地頭江「『これをやればできる』っていうことを知ることができたから」

 -「劇はじ」は、むしろそうした面での収穫が大きいのかもしれない。

 武田「表に見える結果もそうですけど、みんなの心の成長というか。HKTとしての成長が強かったんじゃないかなって。それは今後、何かをしてから感じるんだろうけど」

 地頭江「自分じゃ気付かない成長を、みんなしていると思うんですよ」

 -ちょうど10年だし。

 武田「(壁に飾られた各周年の記念公演の写真を見ながら)次は10周年か…」

 地頭江「どうする?10周年の特報で『劇はじ』第2弾って出るかも(笑)」

 武田「…1年に1回やろうっていうね…」

 -劇かどうかは分からん。

 武田「『何はじ』か分からんよ? ビルを建てるかもしれんよ」

 地頭江「なんでなんで」

 -「建はじ」?

 武田「もう経営し始めるかもしれない」

 -今回は主題歌も作成。それぞれのビジュアル素材も含め、見せるものはだいたい作った。

 武田「そうですね」

 地頭江「確かに。ポスターも作れる、歌も作れるし、動画も作れるし、衣装も作れるし」

 -それをどう世に出すか。

 地頭江「そこもみんなで考えていたから。どのタイミングとか、どう段階を踏むか、とか」

 武田「まずはコンサートとかで実験じゃないですけど、体感してみたいですね。メンバーがいろいろ関わってみたら、どうなるのかって」

 地頭江「誰々の監修コンサートみたいな。メンバーでつくるコンサートはやってみたい」

 -ただセットリストを組むだけではない関わり方ができるかもしれない。

 地頭江「『劇はじ』をやる前からプロデュース公演をやるのがずっと夢だったので、何かにつなげられたら。ひしひしと狙っています(笑)」

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