ソフトバンク千賀 2軍戦6イニングを別格ノーノー「アドレナリンはゼロ」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク1-3オリックス(23日、タマホームスタジアム筑後)

 王会長も絶賛! 福岡ソフトバンクの千賀滉大投手(28)が23日、ウエスタン・オリックス戦(タマスタ筑後)に2番手で登板し、格の違いを見せつけた。両ふくらはぎの不調から実戦復帰した3試合目で最長の6回を投げ、無安打無失点。最速159キロで6三振を奪い、許した走者は1四球だけだった。前回登板から中5日で、4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)での1軍復帰を照準に状態を上げてきた。次回登板予定の3月30日のウエスタン・広島戦(由宇)が総仕上げの場となる見込みだ。

 まさに真打ち登場だった。野手陣は1軍メンバーがスタメンに名を連ねた一戦で、4回から2番手でマウンドに上がったのは千賀だった。相棒の甲斐とバッテリーを組み、初球で158キロを投げ込むと、タマスタ筑後がどよめいた。

 うなる剛球にカットボール、フォーク、カーブに加え、挑戦中のシンカー系の変化球を織り交ぜ、打者をパニックに陥らせた。18アウトのうち、6奪三振に9個の内野ゴロ。走者を出したのは8回2死から西野に与えた四球のみで、外野まで飛ばされたのも5回の西野の左飛だけだった。

 最速は159キロを計測し、今春3度目の登板で最速タイだった。「(1軍公式戦ではないので)アドレナリンがゼロだったのに、これだけ出るんだって」。投げた本人も驚きを隠さなかった。バックネット裏からエースの投球を見つめていた王球団会長も「投げる姿を見ていると、いい感じだね」と目を細めた。

■30日総仕上げ

 前回から中5日で実戦復帰後最長の6イニングを投げた。要した75球は、1イニング平均に換算すると12・5球。2軍戦とはいえ、110球程度で完投できるペースだった。千賀の投球について、工藤監督は「四球が多いと球数もかさむ。それをなくせば、もっと長い回を投げられる。一人で投げられる力がある」と指摘した。

 昨季は投手3冠に輝きながら、与四球はリーグ最多の57個だった。工藤監督からは1軍復帰へ向け、四球削減による「省エネ投球」の注文を付けられたが、要望通りの投球を披露した。

 次回登板が見込まれる30日のウエスタン・広島戦で100球近くを問題なく投げられれば、4月6日の日本ハム戦で1軍復帰とみられる。「どうアドレナリンを操作するかというところは1軍じゃないとできない」。出遅れていたエースの“開幕”もようやく近づいてきた。 (鎌田真一郎)

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