ソフトバンク石川をデータも後押し 和田から続く開幕投手の「吉兆」とは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 プロ8年目で初の開幕投手を務める福岡ソフトバンクの石川柊太投手(29)が、26日のロッテ戦(ペイペイドーム)で育成出身初の開幕星を狙う。ソフトバンクとなった2005年以降、開幕戦を初めて任された先発投手の試合でチームは5戦5勝。昨季の最多勝&勝率第1位の2冠右腕を吉兆データも後押しする。「不変の心」で5年連続日本一を目指すチームを勢いづける。

 石川は沸き立つものを感じていた。2月18日に初の開幕投手を伝えられてからも、変えない、変わらないように努めてきた右腕ながら「明日(開幕日)をイメージする中で、徐々に緊張感が出てきているような感じ」。刻々と迫る晴れ舞台に向けて体は正直だった。

 持てる力を出し切る覚悟だ。「初心に帰り、中継ぎのつもりで、一球一球全力というのが一番投手陣の士気にも関わると思う。マウンドの姿で『開幕投手』を感じさせることができれば」。開幕戦で白星をつかめば育成出身として史上初の偉業となる。自らを追い込むタイプの右腕のモチベーションは最高潮だ。

 「不変」を貫く石川はあえて過去の開幕投手経験者に助言を請うていない。2018年から2年連続で開幕投手を務めた千賀は公私ともに親密だが、「千賀みたいにエースの風格みたいなものではなく、バッターに向かっていく姿を見せられたら」。気迫を前面に押し出すつもりだ。

 心強いデータが背中を押す。ソフトバンクとなった05年以降に自身初の開幕投手となった同年和田、08年杉内、12年摂津、18年千賀、20年東浜の試合はチームは全て勝利している。

 チームが昨季、唯一負け越したロッテ相手にも、最多勝&勝率第1位の2冠右腕は2試合に投げ1勝1敗、防御率2・77と苦にしてはいない。「メリハリをしっかり。自分らしくテンポよく」。スピードアップ賞受賞者の誇りものぞかせる。

 前日練習はダッシュ、キャッチボールと時折、笑みものぞかせて汗を流した。「その試合で全てが終わるのではなく、全てが始まる」。21年シーズンの扉をその手で開け、V5を見据える常勝軍団に弾みをつける。 (鎌田真一郎)

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