田中大寛19歳と柳本幸之介17歳、競泳男子800Mリレー五輪代表争い 4月3日から競泳日本選手権

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 東京五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)で、伸び盛りの九州出身の若手2人が、リオデジャネイロ五輪で日本が銅メダルを獲得した男子800メートルリレーの代表入りを狙い、200メートル自由形に出場する。佐賀県伊万里市出身の柳本幸之介(東京・日大豊山高3年)は昨年、2年生ながら男子100メートル自由形で高校記録を樹立し、同200メートル自由形でも好タイムをマーク。大分県別府市出身の田中大寛(早大2年)も昨年末の日本選手権同200メートル自由形で3位に入った。旧知の仲の2人が互いに刺激し合って代表切符をつかむ。 (伊藤瀬里加) =学年は新学年

田中大寛 早大2年19歳

 パワーが必要とされる自由形短距離で、168センチ、61キロの田中は小柄だ。それでも、抜群のキック力と抵抗の少ないフォームを武器に1年生ながら学生王者に輝いた。成長途上の19歳は「800メートルリレーの代表入りを目標に1年間、取り組んできた。リレーの派遣標準記録を出して4番以内に」と力を込める。

 全国総体で自由形2冠を達成し、早大に昨春進学。コロナ禍のため大学の練習に合流した昨夏以降、全国から集まった有望選手と競い合って記録を伸ばしてきた。10月の日本学生選手権(インカレ)の200メートルでは1分48秒20の自己ベストをマークして優勝。昨年12月の日本選手権でも3位に入った。

 同郷の大先輩の存在も大きな刺激だ。早大では同じ大分出身のOBで、男子200メートル平泳ぎ日本記録保持者の渡辺一平(トヨタ自動車)とともに練習する。練習でいい記録が出ると満足してしまう時もあるが、渡辺に「それで世界を目指せるのか」と叱咤(しった)されることも。田中は「自分はまだ考えが甘かった」と、より高みを見据えるようになった。

 男子200メートル自由形は2019年世界選手権銀メダルの松元克央(セントラルスポーツ)が突出し、2番手以降は混戦。「不安はありつつも勝負を楽しみたい」と意気込む。同じ種目で代表を競う2歳下の柳本とは大会で顔を合わせる機会も多く、九州代表として一緒に遠征したこともある。

 急成長した柳本に自己ベストを上回られ、「正直、びびってます」と明かしつつ、「仲が良くていいライバル」と認め合う関係だ。「一緒にリレーに入りたい」と、切磋琢磨(せっさたくま)しての日の丸を目指す。

 ◆田中大寛(たなか・たいかん)2001年4月25日生まれ。大分県別府市出身。小学1年から同市のXYZ(サイズ)別府で水泳を始め、大分・別府翔青高卒業まで所属。中学3年時のJOCジュニアオリンピックカップ春季大会男子100メートル自由形15~16歳の部で5位。高校3年時の19年全国総体では100メートルと200メートルの男子自由形2冠を達成。168センチ、61キロ。

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