今季初勝利のソフトバンク笠谷、2人から登板前に強烈なエール「週アタマは大事だぞ!」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆ソフトバンク3-1オリックス(30日、京セラドーム大阪)

 笠谷は集中力を一気に高めた。先に2点の援護をもらった直後の2回。先頭ジョーンズにソロを浴び1点に迫られてからだ。安打2本で1死一、三塁。ここで持てる技を駆使した。頓宮をナックルカーブで空振り三振。紅林は変化球2球で追い込むと、最後はチェンジアップを振らせた。ピンチを脱した左腕は、表情を変えず背筋を伸ばしベンチに引き揚げた。

 6回で90球を投げ被安打4、すべて変化球で7三振を奪い1失点。初の開幕ローテ入りを果たした7年目が、今季初登板で白星をつかんだ。「自分にとっての開幕ゲームで緊張していたので、ホッとしました」。これでオリックス戦は昨季から無傷の4連勝とキラーぶりを発揮し、首脳陣の期待にも応えた。

 登板前は強烈な“エール”をもらった。ロッテとの開幕カードで先発した石川と高橋礼から「週アタマは大事だぞ!」とハッパをかけられた。「めちゃくちゃプレッシャーをかけてきたけど、それぐらいがちょうど良かった」。そして、28日に先発した和田の姿にも刺激を受けた。自主トレをともにする師は、140キロ台前半の直球で次々に空振りを奪った。「40歳の投げる球じゃない。あれが理想型」。圧巻の投球にくぎ付けになった。

 初めて和田の自主トレの門をたたいたのは3年目の2017年。「アップで吐きそうだった」と16歳上のタフネスぶりにいきなり衝撃を受けた。当初は練習についていくのも精いっぱい。トレーニングの理論を理解しきれず、半信半疑になり「投げられなくなったら終わり」という直球さえ操れなくなった時期もある。それでも、衰え知らずの左腕の姿に何度も奮い立たされた。

 憧れの背中を追い、6年目の昨季プロ初勝利を含む4勝。自信も芽生えたが、大分商高の1学年後輩の広島森下が1年目で10勝を挙げた。「あいつもがんばっているので、負けていられない」。その右腕と今季初先発が重なった。「がんばりましょう!」と届いたメッセージには「おれはおれでがんばる」と返信した。

 ヒーローインタビューでも目標をはっきり口にした。「2桁勝ちたいと思います」。12球団屈指の選手層を誇るチームで、開幕ローテ入りしたポテンシャルがフロックでないことをシーズンを通して証明していく。 (鎌田真一郎)

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