“カードゲーム事件”も話題に センバツで躍進の明豊・川崎監督、ユニーク指導の背景に異色経歴

西日本スポーツ

【ひと】

 3年連続5度目の出場で最高成績となる準優勝。サヨナラ負けで大分県勢54年ぶりの頂点には届かず、「階段は一歩一歩しか上がれないんだな。2年前にベスト4。今年は一気に優勝まで上がりたかった」と悔しさを口にした。

 レギュラーとして活躍した智弁和歌山高で1年夏に甲子園優勝を経験。同校監督などで甲子園最多の監督通算68勝を挙げた高嶋仁さん(長崎・海星高出身)の教えが、指導者としての根幹にある。「高嶋先生の教えは指導の幹。あとはどう枝葉を付けるか」

 指導で心掛けるのは「観察」と「考えること」。練習では「指導よりも見ている時間の方が長いぐらい」。選手は「監督は360度に目があるみたい」と口にする。今大会で代打や打順変更などの采配が次々と的中したのも、この鋭い観察眼があったからだ。

 かつて寮の消灯時間後に部屋でカードゲーム「UNO」をやっている選手がいた際には、翌日の練習を中断して「そんなにやりたいなら、練習メニューはUNOだ」とマウンドでさせたという。「そのときも考えました。ルールを破るとみんなに迷惑が掛かることを分からせなくてはいけないけど、頭ごなしに言っても一瞬のことですから」

 大学卒業後にプレーしたクラブチームでは母体のスーパーで店員を経験。現役を退いた後は実家が経営するコンビニエンスストアの店長を務めた。野球とは違う視点、アルバイトの教育法などの経験も今に役立っている。「負けをどうやって夏に向けていこうかと思いながら、閉会式を見ていました」。和歌山県出身の39歳。(前田泰子)

PR

高校野球 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング