終わってみれば1失点 ソフトバンク武田の初登板、工藤監督の評価は?

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆オリックス2-0ソフトバンク(1日、京セラドーム大阪)

 終わってみれば、初回の1点だけだった。武田は生命線のカーブの精度を取り戻すと、尻上がりに調子を上げていった。ともに宮崎県内で高校時代を過ごした山本との投手戦。緊張感が張り詰めたマウンドで持ち味を発揮した。

 「状態はあまり良くなかった。初回以外はなんとか粘ることができたが、先制点は与えたくなかった。結果は1失点ですが、反省点は多い」

 悔やんだのは初回の投球だ。先頭の太田、佐野皓に連打を許し、いきなり無死一、三塁のピンチ。続く昨季のリーグ首位打者の吉田正に初球の149キロ真っすぐを狙い澄まされたかのように振り抜かれ、先制の右前適時打を許した。

 このピンチで後続を断ち、1失点に踏みとどまったことが好投につながった。再び先頭打者の出塁を許した4回も、先頭の安達に直球を右前打とされても冷静だった。続く伏見が強攻に出てきたところで宝刀カーブを打たせ、遊ゴロ併殺に仕留めてピンチの芽をつんだ。スコアボードに「0」を並べた山本は、先頭打者の出塁を一度も許さなかった。武田は3度の出塁を招いたことが、悔しい結果となって表れた。

 工藤監督は粘りを見せた右腕をたたえた。「カーブも回を追うごとに良くなっていった。真っすぐも、見た感じよりもスピードがあった。(シーズン)最初にしてはナイスピッチング」。今季初登板は白星に届かなくとも、6回1/3まで110球で被安打4。初回の1失点で粘り強く投げ、先発の役目を果たした。

 2019年に右肘手術を受けた影響もあり、昨季はプロ入り後自己ワーストの2勝に終わった。10年目の今季へ、並々ならぬ思いを抱く。シーズン初登板で意地を見せ、完全復活の予感を漂わせた。 (鎌田真一郎)

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