ソフトバンクお手上げ、山本由伸に13三振…完敗を招いたポイントは

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆オリックス2-0ソフトバンク(1日、京セラドーム大阪)

 由伸様、参りました…。福岡ソフトバンク打線が、中5日のオリックス山本にほぼ完璧に封じられた。二塁すら踏めず、先発全員の13三振。今季初めてスタメンを変えるなど対策はしたが、手も足も出なかった。昨季12の貯金をつくったお得意さまのオリックスに連敗し、今季初めてカード3連戦に負け越し。首位からも転落したが、逆に切り替えやすいかも。首位に浮上した西武とのホーム3連戦で再び勢いに乗るぞ!

好相性周東無安打

 2点を追う9回2死、山本の前に柳田が遊ゴロに倒れ、スコアボードに9個のゼロを並べられた。二塁すら踏めず、放った安打は2本のみ。ホークスの先発野手全員から計13個の三振を奪った球界屈指の剛腕に、工藤監督は「相手を褒めるのは良くないけど、きょうは仕方ない」と潔く白旗を揚げた。

 スタメンを今季6試合目で初めて変えた。山本に昨季3打数無安打のデスパイネを外し、6打数2安打の明石を6番に起用。中5日の右腕を強く意識したオーダーだったが、圧倒的な投球にひねられた。

 初回がポイントだった。1番は昨季11打数4安打、打率3割6分4厘と山本と相性が良かった周東。初球の152キロ直球を打ち返したが、左飛に終わった。今宮、柳田も倒れて7球であっさり三者凡退。剛腕を乗せると、最速156キロの真っすぐと多彩な変化球に封じられた。

 4回の攻撃前には早くも三塁ベンチ前で円陣を組んだが、山本のすごみが上回った。「なかなか芯で捉えることができなかった」と指揮官が認めたように、安打も4回のグラシアルの中前打は詰まった当たりで、5回の松田の内野安打はバットを真っ二つに折られたもの。しかも3回の明石の四球も含めて出塁は全て2死からだ。隙のない投球。わずか1点のビハインドが重くのしかかった。

 終盤はさらに山本のギアが上がった。7回先頭から5者連続三振を奪われると、最終回も三者凡退。1人の投手に完封されたのは昨年8月5日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)の涌井、2桁三振は2019年4月25日のオリックス戦(ヤフオクドーム)の山本、先発全員三振は18年9月24日の日本ハム戦(同)の上沢以来だった。「いい投手はそうそう打てない。きょうの山本君は特に。中5日であんなにいいとは思っていなかった」。指揮官は苦笑いするしかなかった。

 昨季は貯金12をつくった「お得意さま」オリックスに連敗し、3連戦負け越し。西武に首位を譲ったが、工藤監督は努めて気丈に振る舞った。「最初に4連勝して4勝2敗。2勝1敗、2勝1敗でこられたと思えば気持ちも楽になる。明日もゲームなので、早く寝て、切り替えて、頑張りましょう」。福岡で再び勢いに乗る。 (長浜幸治)

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