W杯優勝から10年…なでしこジャパンの今 司令塔が語る五輪への課題

西日本スポーツ

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のMF杉田妃和(24)=INAC神戸、北九州市出身=が、開幕まで4カ月を切った東京五輪に向けてのレベルアップを誓った。

 8日にパラグアイ(ユアテックスタジアム仙台)、11日にパナマ(東京・国立競技場)との強化試合を控えるチームは、3月17日から同31日まで鹿児島県で代表合宿を行い、海外組を追加したメンバー25人を4月1日に発表した。本番を想定した貴重な実戦で、中盤を支えるプレーに磨きをかける決意だ。

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 中盤の軸として自覚は十分だ。杉田は「五輪までの時間があるわけではないが、準備できることはたくさんある。この環境でも活動できることに喜びがある」と引き締まった表情で話した。

 世代別代表の時代から高い技術で中盤を引っ張ってきた。持ち味の正確なパス、ボールさばきに加え、向上を目指すのはボールを持たないときのプレーの精度だ。「一つ一つのプレーで駆け引きしてくる選手への対応は簡単ではない。そういうことを自分ができるようにしたい」と明かす。

 高い技術を生かしたパスワークと組織力で2011年のワールドカップ(W杯)を制した「なでしこジャパン」だが、杉田も出場した19年のW杯は16強止まり。体格で上回る欧州勢が組織力を磨いてくる中、世界で勝ち上がることの難しさを感じているという。

 「スピードやパワーで五分の勝負をされる前に、自分から駆け引きして日本の方からわなをかけるような準備をしたい」。連係を高めて組織力を上げるとともに、個々のレベルアップで自国開催五輪での飛躍を狙う。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、合宿や試合が相次いで中止になった。「オフは気を張りすぎないようにして、そんなに焦らなくていいと自分に言い聞かせてきた」。心身の状態を整え、万全を期して代表活動の再開に備えた。

 4月の2試合は、活動が空いたチームの状態を確かめる貴重な機会となる。「(国際試合が空いたことで)プレーや判断のスピードが落ちていないか、確認して慣れておきたい」。なでしこを支える司令塔は、本番までの貴重な時間を最大限に活用する。(松田達也)

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