緊急降板のソフトバンク千賀、復帰時期は未定 左足首捻挫も早期復帰に意欲示す

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆日本ハム0-7ソフトバンク(6日、札幌ドーム)

 エースが今季初登板で悪夢に見舞われた。6回途中まで無失点と圧巻の投球を見せていた千賀滉大投手(28)が打球の処理で左足首を痛めてグラウンドに倒れ込んだ。自力歩行は困難で担架で退場し、病院へ。チームは初回から栗原の2ランが飛び出すなど打線が活力を取り戻し連敗を5でストップ。千賀に今季初勝利が付いたが、不安を増幅させるような白星となった。

 エースは立ち上がれなかった。負の連鎖を断ち切ろうとしていた千賀に、アクシデントが襲い掛かった。5点リードの6回1死、渡辺のピッチャー返しのライナーを、とっさの反応で捕球した。だが、のけぞりながら倒れた瞬間、左足を巻き込んだ。快投にも表情を変えなかった右腕の顔が、一瞬にしてゆがんだ。

 マウンド付近に倒れたまま痛めた左足首を両手で押さえる。ベンチからはトレーナーやコーチに続き、工藤監督も駆け付けた。ただごとでないことを察知した札幌のファンの静寂の中、エースは担架の上で顔を帽子で覆いながらダッグアウトへ運ばれた。

 降板後、札幌市内の病院に向かい、左足首の捻挫と診断された。今後は専門医の再診を受けて判断され、復帰時期は未定。千賀は球団を通じ「今後の予定はまだ分かりませんが、またすぐに登板し、チームの勝利に貢献したいです」とコメントを出した。

 昨季の投手3冠右腕は、今季初登板で圧巻の投球を見せつけていた。初回は10球中8球が直球。4球で最速159キロを計測するなど、直球の平均球速は158・4キロに達した。「アドレナリンが出てどうなるか」と心待ちにしていた1軍の舞台でパワー全開だった。

 両ふくらはぎの不調で春季キャンプはリハビリ組で過ごし、開幕にも2年続けて間に合わなかった。巡ってきた今季初登板はチーム5連敗中のマウンド。「僕がやれることを最大限やりたいし、チームの流れが変わるのがベスト」。威厳を示す格好の舞台で、5回2/3を被安打3、無失点と相手を寄せ付けなかった。

 千賀の復帰の時期は未定。あらためて存在の大きさが際立った試合だっただけに、皮肉とも言える結末だ。工藤監督は診断結果が出る前に「今、いろいろ考えてもしょうがない。僕なりにも、こうなったら、ああなったらとシミュレーションをしておけばいい」と語っていた。

 連敗を5で止めた千賀は、今季初勝利で札幌ドームでの通算成績は9勝1敗、防御率1・37となった。チームも一夜にして5割復帰。ただ、こんなにも喜べない白星があっただろうか。 (鎌田真一郎)

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