パ・リーグ新記録の306個 ソフトバンク今宮にとって、犠打とは

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆日本ハム2-4ソフトバンク(8日、札幌ドーム)

 不動の遊撃手今宮が、球史に残る勲章を手に入れた。1-1の5回。両チームともに、あと一押しに苦労する展開で先頭の周東が安打で出塁すると、すかさずベンチからはバントのサイン。任務は一発で遂行する。河野の直球を、きっちりピッチャー前に転がした。

 プロ12年目で、通算306個目の犠打となった。伊東勤(西武)を抜き、パ・リーグ新記録を樹立した。5年連続日本一を目指す集団は、勝利に必要なことを共通理解する。ベンチではチームメート、そして首脳陣もハイタッチで出迎えた。この時ばかりは今宮も白い歯をのぞかせた。

 「プロに入って試合に勝つために積み重ねてきた数字。偉大な先輩方の数を上回ることができたのは名誉なことだと思う。これからも一つずつ積み重ねていきたいと思う」。勝利へと導く可能性を高める「仕事」に胸を張った。

■適時二塁打も

 2013年からの5シーズンで4度、リーグトップの犠打をマークしたが、18年以降はこれで36犠打。近年はチャンスメークだけでなく、ポイントゲッターとしての役割も果たす。この試合でも1点ビハインドの3回1死二塁で、左腕河野のカーブを完璧に捉え、左翼線への同点適時二塁打とした。「カーブを引き付けて、うまく打つことができた」と納得の一打だった。

 3回の守備では野村の三遊間への打球を、左後方へスライディングしながら捕球し、すぐに立ち上がって強肩を発動。常々、工藤監督が「いてくれるとチームが締まる」と評する好守でもチームを支えた。

 常人離れした身のこなしは体への負担も大きく、下半身の状態を考慮されて今季は途中交代することも度々ある。それでも、グラウンドでは一切、手を抜かない。勝つために、全身全霊を常勝軍団へささげている。 (鎌田真一郎)

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