ソフトバンク泣きっ面に蜂 千賀の重傷判明後…楽勝一転、痛恨ドロー

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆楽天8-8ソフトバンク(10日、楽天生命パーク宮城)

 3回にリードを7点差にした工藤ホークスがまさかまさかの逆転を許した。楽勝モードは一転、その裏から反撃を許し、6回に逆転された。中村晃外野手(31)のタイムリーで何とか追い付いたものの、首位を走る楽天との差を詰めるチャンスを逸した。試合前には千賀滉大投手(28)が左足首の靱帯(じんたい)損傷と診断されたことが発表された。エースの前半戦中の復帰は難しい見通しだ。ああ、ダブルショック…。

■監督「残念」

 4時間に迫る熱戦を、10年ぶりの2試合連続ドローで終えた工藤監督の表情は険しかった。大量7点をリードも、高橋礼が崩れるなど一時は7-8とまさかの逆転を許した。中村晃の同点打で引き分けに持ち込んだが、勝ちモードの一戦で痛い展開に。工藤監督は「何とか同点に追い付いて負けなかった試合。次勝って福岡に帰ることが大事」と努めて気丈に振る舞った。

 試合前の一報とともに「ダブルショック」となった。エースの千賀が9日に福岡県久留米市内の病院で受けた磁気共鳴画像装置(MRI)やCT検査などで、左足首の靱帯(じんたい)損傷と診断された。復帰までは2、3カ月を要する見込みだ。前半戦中の戦列復帰が難しい見通しになる、あまりにも痛すぎる長期離脱が決まった。

 工藤監督も声を落とす。「結果、こうなってしまったことは残念です。エースでもある人が戦線を離れることは大きい。復帰までチームがいい状態でいられるようにみんなでカバーし合ってやっていくしかない。最初の登板内容は良かったのでね。少しでも短い期間で復帰してくれればと祈り続けます」などと話した。

 両ふくらはぎの状態不良で出遅れた千賀は、6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で今季初登板。無失点の好投を続けていたが、6回にピッチャー返しの打球を処理した際に着地で左足首を負傷した。自力歩行ができず担架で運ばれて緊急降板。捻挫の診断を受けた上で再度足首の専門医による検査を受けるとしていた。

 現在も負傷した患部の腫れはひどく、ギプスで固定しているという。左足を接地することも控える必要があるため松葉づえも使用。自宅で静養している。今後も数日間は自宅で過ごして経過を見た後、リハビリ組に合流する。6日には「またすぐに登板し、チームの勝利に貢献したい」としていたが症状は重かった。

 今夏に予定される東京五輪にも大きく影響することは間違いない。五輪最終登録24人については5月末から6月上旬にメンバーが提出される見通し。順当なら選出が確実視されていた大舞台への出場は厳しいものになった。「V5」を目指す工藤ホークス、金メダルを目指す稲葉ジャパンと2チームにとっても「ダブルショック」となった。 (山田孝人)

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◆「3時間半ルール」の11年以来

 ホークスの2試合連続ドローは2011年8月5、6日の西武戦(西武ドーム、当時)以来、10年ぶり。ともに延長10回で5日は4-4、6日は1-1だった。東日本大震災に見舞われた11年は節電対策で試合開始から3時間半を超えて新しい延長回に入らない「3時間半ルール」が適用されていた。

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